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さすがトヨタ。キャッシュレス決済に参戦で、日本全国の老若男女から現金を奪う勢い=岩田昭男

多様な移動手段でルート検索、乗車予約や決済が可能なアプリ「マイルート」

これが本命かと、その時にピンと来た。それは豊田章男社長の渾身の作品といえた。

機能的にも斬新なアイディアが随所に盛り込まれており、きたるべき未来がそこに投影されているように思えた。これで私もやっと安心できた。

『マイルート』は「トヨタウォレット」と連動させて使うアプリであり、ウォレットが決済インフラであるならば、アプリはソフトウェアに当たる。2つは一体化して効果的に利用できるのだ。

電車(九州新幹線を含む)、バス(高速バスを含む)、タクシー、レンタカー、カーシェアなど多様な移動手段を組み合わせて目的地までの最適ルートを検索したり、乗車予約や決済もできる

すでに昨年11月から福岡市でトヨタ自動車と西日本鉄道(西鉄)が実証実験を行い、今年11月28日からはJR九州を含めて福岡市に加え北九州市でも本格運用に入った。

実験中はアプリは無料で提供され、ダウンロード数が3万を超えたので、トヨタも成功と判断して本格運用に入ったといわれる。

また、日本人ばかりでなく、訪日外国人も対象となっており、言語も日本語、英語、中国語、韓国語の4カ国語で対応している。

その他にも、 『マイルート』は、ルート検索だけでなく、周辺のイベント情報やグルメ情報、さらに観光地に関する情報も発信する。
※参考:my route[マイルート] 移動をもっと自由に、もっと楽しく

欧米ではこのようなアプリは、MaaS(モビリティー・アズ・ア・サービス)と呼ばれて人気になっており、EUを旅行する人たちがこのアプリを持って国境をまたいで行き来しているといわれている。

ほかの路線検索アプリとどう違うのか?

『マイルート』が他の路線検索アプリと違うのは、JRやバス会社から常時情報が入ってくるので、バスの運行に遅れが出ているとすぐに最適の乗り物、例えば電車への乗り換えを知らせてくれるところである。

また決済の機能は「トヨタウォレット」が担う

三井住友銀行、三井住友カード、iD、他にトヨタファイナンス、QRコードではオリガミペイ、銀行ペイなどが入っており、前払い、即時払い、後払いのどのタイミングでも支払いができる。

利用者は、銀行口座を登録したり、クレジットカードを登録すれば、交通手段の決済も可能だ(現在は一部のみ)。

これまでキャッシュレスの中で交通系電子マネーがはよく知られていたものの、実際使われているのはSuica、PASMO、ICOCAくらいで、他の電子マネーはあまり使われていなかった。

それは鉄道網、つまりは乗客数に比例しているわけで、やはり大都市中心のツールだったといえるだろう。

それに対してトヨタの『マイルート』は、大都市圏以外の地域でもまんべんなくカバーできる可能性がある。鉄道の発達していない日本海側のひなびた地域や新幹線の通っていない四国地域などが対象となるだろう。

こうしたキャッシュレス後進地域にどんどん入っていけば、日本のキャッシュレス比率は格段に向上するに違いない。

Next: トヨタ式でキャッシュレスが日本の隅々まで行き渡る? 唯一の欠点とは

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