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先物売買に振らされた後は?

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[日経平均株価・TOPIX(表)]

日経平均;23552.97;+348.11
TOPIX;1722.90;+25.41

[後場の投資戦略]

 大発会の6日に451円安と波乱の幕開けとなった日経平均だが、本日はその下落分の8割弱を取り戻して前場を折り返した。東証1部銘柄の9割近くが値上がりする全面高の展開となっている。米軍がイラクでイラン革命防衛隊「コッズ部隊」のソレイマニ司令官を殺害し、中東情勢悪化への懸念はくすぶるが、米イランの戦争にまで発展するとの見方は少なく、前日の過剰反応を修正する動きとなっているようだ。6日の先物手口を見ると、日経平均先物でクレディ・スイス証券、東証株価指数(TOPIX)先物でシティグループ証券といった外資系証券の売り越しが大きかったが、こうした海外投資家が買い戻しを入れていると考えられる。

 個別株でも、取引時間中の昨年来高値を更新したソニーや高評価が相次ぐ富士フイルムなどは賑わっている。ただ、ここまでの東証1部売買代金は9500億円弱と、日経平均の上昇幅からするとやや盛り上がりに欠ける印象だ。やはり日経平均は先物売買に大きく振らされているとみられる。株価指数に絡んだ売買を除くと、買いがソニーなど成長期待の高い銘柄に集中している感はある。低リスク銘柄としての位置付けが高いOLCが再び買われている点にも注目しておきたい。

 今週は米国で2019年12月のサプライマネジメント協会(ISM)非製造業景況感指数(7日)、雇用統計(10日)といった経済指標の発表が予定されており、国内では小売大手や安川電<6506>の決算が注目される。買い戻し一巡後はこれらの内容を見極めたいとのムードが広がる可能性もあるだろう。
(小林大純)
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