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欧米為替見通し:ドル・円は伸び悩みか、米製造業の景況感を見極め

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7日の欧米外為市場では、ドル・円は伸び悩む展開を予想する。中東情勢への過度な警戒は和らぎ、株高などを手がかりとした円売りが先行する見通し。ただ、今晩の米経済指標で製造業の回復の遅れが示されれば株安に振れ、ドルを下押ししそうだ。

米トランプ政権によるイランの精鋭部隊司令官の殺害で両国の緊張が高まっているが、過度な警戒の後退で6日のNY株式市場は上昇に転じた。また、米10年債利回りの下げ渋りを受け、ドル・円は売りが弱まり前週末からの比較的大きな下げからやや値を戻している。本日アジア市場で日経平均株価は前日比300円超高の堅調地合いとなり、リスク選好的な円売りでドルは一時108円半ばまで強含んだ。ただし、トランプ政権はイランのほかイラク、北朝鮮との関係が対立に発展しないか注視され、地政学リスクを意識した地合いに変わりはなさそうだ。

そうしたなか、今晩は欧米の経済指標が材料視される。19時発表のユーロ圏の小売売上高や消費者物価指数(速報値)はいずれも前回を上回ると予想され、域内経済の減速懸念が弱まればユーロ買いが観測される。一方、24時の米経済指標のうち、ISM非製造業景況指数は堅調とみられ、株価の押し上げ要因となろう。ただ、3日に発表されたISM製造業景況感指数は想定外に悪化したほか、5カ月連続で50を下回ったことから製造業の景況感が注目されている。本日の製造業受注が弱い内容となれば改めて景況感の悪化を嫌気したドル売りが見込まれる。

【今日の欧米市場の予定】
・19:00 ユーロ圏・12月消費者物価指数速報値(前年比予想:+1.3%、11月:+1.0%)
・19:00 ユーロ圏・11月小売売上高(前月比予想:+0.7%、10月:-0.6%)
・22:30 米・11月貿易収支(予想:-437億ドル、10月:-472億ドル)
・22:30 カナダ・11月貿易収支(予想:-12億加ドル、10月:-10.8億加ドル)
・24:00 米・12月ISM非製造業景況指数(予想:54.5、11月:53.9)
・24:00 米・11月製造業受注(前月比予想:-0.7%、10月:+0.3%)
・24:00 米・11月耐久財受注改定値(前月比予想:-2.0%、速報値:-2.0)
・03:00 米財務省3年債入札



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