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コロナウイルス感染者がいない米国市場は楽観、しかし安易なリスクオンは危険=持田有紀子

米国市場が楽観なのは、アメリカ国内では新たな新型肺炎患者が見つかっていないため。しかし、安易にリスクオンの方向にポジションを傾けないほうが良さそうだ。(『持田有紀子のグローバル投資術~日経先物、FXの投資戦略に最強の味方~』持田有紀子)

※本記事は、『持田有紀子のグローバル投資術~日経先物、FXの投資戦略に最強の味方~』 2020年1月29日号の一部抜粋です。ご興味を持たれた方はぜひこの機会に今月すべて無料のお試し購読をどうぞ。

プロフィール:持田有紀子(もちだゆきこ)
慶応義塾大学法学部政治学科卒。野村証券入社、本社・商品本部で株式トレーダーを経て、女性初の総合職として本店営業部へ。株式オプション課や営業課を経験する。退社後は人事コンサルティングの分野で活動し、行動科学や心理学に基づく人事評価のためのコンピテンシーモデルの開発などに携わる。2005年にアルジャントレード(株)を立ち上げ、海外の先物市場や外国為替取引のノウハウの蓄積を活用した投資情報サービスに関わっている。現在、同社における代表取締役。マネーコンサルタント。

すでに感染者SARS超えも、米国はアップルの好業績で楽観モード

FOMCをはじめとしたイベント盛りだくさんの週末、失望決算は見ないふり

新型コロナウイルスのほうは、いまだにその実体がよくわかっていない。中国やアメリカなどからも防疫のための施策がとられているが、それがどこまで有効なのかわからない状態だ。

とくに2003年のSARSのときとのアナロジーで今回も予測しようとする動きがあるが、忘れてならないのは当時とは人の動きがまるで違うということである。すでに感染者数はSARSを超えた。

中国人が「爆買い」などと言われ出す前のシナリオと比較してもダメだと思う。これからも感染者が増加することも大いにありうると考えてマーケットの望んだ方がよいであろう。

ニューヨーク市場が相変わらず楽観モードなのは、アメリカ国内では新たな患者が見つかっていないことが大きい。しかし日本のバス運転手のように渡航歴がなくても感染者が出たことも事実だ。

すなわち目の前の流れに乗って、安易にリスクオンの方向にポジションを傾けないほうが良さそうに思う。安心感が戻ってくれば、相場は元に戻るのだと思いがちだ。

しかしそれはたいへん危険なことだと思う。ニューヨークの引け後に出たアップルの10-12月期決算は予想を上回って過去最高の利益ということで、期待に応えた格好になっている。でも着実に失望の決算を出す企業も出てきているが、無視されているだけだ。

今晩はたくさんのイベントがある。企業決算ではボーイング、GE、AT&T、マクドナルド、フェイスブック、マイクロソフト、テスラの決算。そしてFOMCとパウエル議長の会見だ。

良いほうだけを採るということは、長らく続いてきただけに、そう簡単に変わりそうにない。昨日もワクチンは3カ月以内にできるという話しで収束方向という見方になっていた。しかしそうしたことが続くことで、どんどん上値も重くなっていくのである。

日本時間 13時00分
日経=23340, 円債=152.50, JPY=109.19

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※本記事は有料メルマガ『持田有紀子のグローバル投資術~日経先物、FXの投資戦略に最強の味方~』2020年1月29日号の一部抜粋です。日銀会合やFOMCなどの重要イベントを控えた今、平日毎日発行中のメルマガをリアルタイムで受信したい方は、ぜひこの機会にバックナンバー含め今月分すべて無料のお試し購読をどうぞ。

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image by: Gabor Tokodi / Shutterstock.com

持田有紀子のグローバル投資術~日経先物、FXの投資戦略に最強の味方~』(2020年1月29日号)より一部抜粋
※太字はMONEY VOICE編集部による

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