40代以上の引きこもりを中心に餓死は増えていく
内閣府やその他の調査から、日本にはひきこもりが100万人近くいることが分かっている。
ひきこもりと言えば。私たちは無意識に若年層の姿を思い浮かべるが、実際には40代以上のひきこもりも多い。
彼らの多くは20代からひきこもって、数十年も社会から断絶されている。彼らを支える親はみんな裕福であればまだ救われるのだが、ほとんどの家庭はそれほど裕福ではない中で働かない子供を支えることになる。
しかし、高齢化して親が仕事を失ったり、年金生活に入ったりすると、ひきこもった子供を支えられなくなってしまう。
今後、社会が高齢化し、税金が引き上げられ、社会保障費が削られていく流れが定着すると、貧困に陥って電気・ガス・水道のような大事なインフラをすべて止められて、ひっそりと餓死していく人たちはポツリポツリと現れる。
社会環境が悪化すればするほど極限状態に
2019年にはすでに消費税は引き上げられている。他にも携帯電話税などの様々な税金が検討されている。
衣食住は確実に値段が上がっている。そんな中で医療費の削減もある。年金も薄く薄く削減されている。年金受給年齢の延長も検討されており、少しずつ取り入れられていく。
一方で人件費削減、リストラ、雇い止め、一時休暇なども進んでいるので、収入は増えるどころか減っているのが現状だ。2020年に入って、ギリギリで生きている人はより困窮の度を深めていく流れになっている。
資産を持っている人は、社会環境が悪化しても株式や不動産などの金融資産でヘッジすることができるが、何も持たない人は社会環境が悪化すればするほど極限状態にまで追い込まれていく。
平均年収が186万円であるアンダークラス層は、早稲田大学教授の橋本健二氏によれば2018年の段階で929万人、2025年には1,000万人超となる。