WHOは今頃になってパンデミック宣言へ
また、WHOのテドロス事務局長も、今頃になってとんでもないことを言ってくれたものです。最初の記者会見から目が泳いでいましたので、「何かおかしい」とは感じていましたが、やはり中国に忖度していました。
テドロス事務局長の出身地であるエチオピアは中国から多額の支援を受けています。彼自身も袖の下を…という話までありそうです。
そうであれば、これまでの彼の発言も納得がいきますが、責任ある立場としてはまったくの失格でしょう。最悪の事態にした責任は逃れられません。お亡くなりになっている方が4,000人を超えています。これから政治的な面で、いろいろなことが起きそうです。
中国当局の隠蔽体質が諸悪の根源。風当たりはさらに強くなる
米国のオブライエン大統領補佐官(国家安全保障問題担当)は11日に、「中国が新型コロナウイルスに適切に対応しなかったため、世界は感染拡大に対する準備を整えるための2カ月を失った」との見解を示しました。
オブライエン氏は、「中国当局が新型ウイルスに関与した医者に発言を許さなかったか、もしくは隔離したため、情報が伝わらなかった」とし、2カ月という時間が失われたと指摘。
そのうえで、「世界各国は準備を整えるための2カ月を失った。中国から必要な協力が得られ、この2カ月があれば、新型ウイルスの遺伝子解析を行えた。世界保健機関(WHO)、および米疾病対策センター(CDC)が現地入りしていれば、中国で起きたこと、さらに現在世界で起きていることは劇的に封じ込められたはずだ」としています。
ここまで明確に批判するのはなかなか難しいと思いますが、それだけ強く批判せざるを得ないという事態になっているわけです。
今後は違う形で中国への圧力が強まるでしょう。
いま経済的に中国に圧力をかけると、米国も苦しくなります。関税問題も、昨年12月にいったん緩めましたので、すぐに引き締めることもできません。
まして、いまは世界同時株安です。それも、ブラックマンデー以来の歴史的な下落になっています。そう簡単に経済戦争に持ち込むことはできない状況です。
さて、どうなりますでしょうか。
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いまの国際情勢〜中国発の世界的なパンデミックは、もはや政治問題に
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『江守哲の「ニュースの哲人」〜日本で報道されない本当の国際情勢と次のシナリオ』(2020年3月13日号)より一部抜粋
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