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米失業率の急上昇は織り込み済みも株安・ドル安の相場展開となる可能性

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 4月3日には発表される3月の米雇用統計では、非農業部門雇用者数は前月比−10.0万人程度と予想されており、全体の雇用者数は2010年9月以来となる前月比マイナスとなることが予想されている。失業率は2月実績から0.3ポイント上昇の3.8%程度となる見込み。ただし、先週26日発表された米新規失業申請件数(週間)は、市場予想を大幅に上回る328.3万件となった。過去最多の申請件数であり、今週発表される新規失業保険申請件数も300万件を超える可能性があることから、市場関係者の間からは「4月の失業率は二桁に上昇し、リーマン・ショック後に記録した10.0%を上回る」との声が聞かれている。

 外為市場では、4-6月期の米失業率は前例のない水準まで上昇することは織り込み済みのようだが、「今週発表される3月の米雇用統計内容を点検し、4月以降における米国の雇用情勢を改めて予測したい」との声も聞かれている。4月以降に失業率が記録的な水準まで上昇することを市場が十分に織り込んでいない場合、株安・ドル安の相場展開となる可能性がある。
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