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ショートカバー誘うも買い一巡後はこう着感が強まりやすいところ

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 15日の日本株市場は、米株高の流れを受けて、底堅い値動きが意識されそうだ。14日の米国市場では、NYダウが377ドル高と反発。週次新規失業保険申請件数が予想を上回り、過去8週間で3600万件に達したことが嫌気されて売りが先行した。しかしながら、追加救済策や各州での経済活動再開への期待感から上昇に転じ、引けにかけて上昇幅を拡大した。シカゴ日経225先物清算値は大阪比280円高の20060円。円相場は1ドル107円20銭台で推移している。

 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、買い先行で始まろう。昨日は日経平均の2万円割れから下げが加速する格好となったが、短期筋の売り仕掛け的な動きと考えられ、ショートカバーを誘う流れが意識されやすいところである。ただし、心理的な節目の2万円をいったん割り込んでいることもあり、2万円接近の局面においては戻り待ちの売りも意識されやすいところ。

 また、決算発表のピークを迎えているほか、週末要因と相俟って様子見姿勢も強まりやすいところである。オーバーウィークのポジションは取りづらいこともあり、買い一巡後はこう着感が強まりやすいところである。とはいえ、いったん割り込んだ2万円を即日回復しているようであれば、センチメントは改善に向かいやすい。2万円を割り込んだら、買い、といったセンチメントに向かうようであれば、押し目買い意欲も高まるだろう。

 決算については、今期未定としている企業が多く、織り込まれているところではあるが、アク抜けを意識した買いが入るといった動きまでは出てきていない。リバランスの流れから買い戻しは意識されようが、底打ちからの積極的な買いは期待しづらいところ。そのため、好決算の銘柄のほか、業績不安の低い銘柄などに値幅取り狙いの資金が集中しやすいだろう。
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