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概況からBRICsを知ろう ブラジル株式市場は反落、米中関係の悪化懸念が高まった

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【ブラジル】ボベスパ指数 86949.09 -1.13%
28日のブラジル株式市場は反落。主要指標のボベスパ指数は前日比997.16ポイント安(-1.13%)の86949.09で取引を終了した。88090.7から86766.9まで下落した。

おおむねマイナス圏で推移し、終盤に下げ幅を再び拡大させた。「香港版国家安全法」が中国の全国人民代表大会(国会に相当)で採決されたことを受け、米中関係の悪化懸念が高まった。この法案に反対する米トランプ政権は今週中に中国に強力な制裁を加えると発言した。国内では、新型コロナウイルスの感染拡大が止まらないことが、一段の景気悪化懸念を強めた。

【ロシア】MICEX指数 2779.98 +1.42%
28日のロシア株式市場は3日ぶりに反発。主要指標のMOEX指数は前日比38.96ポイント高(+1.42%)の2779.98で取引を終了した。2737.94から2781.25まで上昇した。

小幅高で寄り付いた後は上げ幅を拡大させ、引けまで高値圏で推移した。ブレント原油価格の上昇が好感され、資源銘柄を中心に買いが広がった。また、欧州市場の上昇も買い安心感を与えた。国内では、追加の財政出動の余地があるとの中央銀行の見方が支援材料。一方、香港問題をめぐる米中関係の悪化懸念が足かせとなった。

【インド】SENSEX指数 32200.59 +1.88%
28日のインドSENSEX指数は続伸。前日比595.37ポイント高(+1.88%)の32200.59、ナショナル証券取引所の主要50社株価指数ニフティは同175.15ポイント高(+1.88%)の9490.10で取引を終えた。

買いが先行した後は上げ幅をじりじりと拡大させた。世界的な経済活動の再開を受け、インド経済も早期に回復すると期待されている。国内では、ロックダウン(都市封鎖)の再延期がないとの見方が広がっていることが経済活動の再開期待を高めた。なお、ロックダウン期限は現時点では5月末までとなっている。

【中国本土】上海総合指数 2846.22 +0.33%
28日の上海総合指数は小幅に値上がり。主要指標の上海総合指数は、前日比9.42ポイント高(+0.33%)の2846.22ポイントと反発した。

政策期待の高まりが相場を支える展開。今年の政策運営や経済成長率などの目標を示す中国の最重要会議、全国人民代表委員会(全人代、国会に相当)は本日閉幕した。李克強首相は閉幕後に記者会見を予定(日本時間午後5時ごろ)。新たな経済振興策が打ち出されるとの思惑が広がった。一方、全人代では本日、「香港版国家安全法」が採決される(日本時間午後4時ごろ、圧倒的多数で採択)。中国政府が香港の統制を強化する同法案に関しては、米国が猛烈に反発している状況だ。米中関係の悪化懸念で、指数はマイナス圏で推移する場面もみられている。
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