fbpx

フェローテックホールディングス—20年3月期減収も、電子デバイス事業が好調に推移

マネーボイス 必読の記事



フェローテックホールディングス<6890>は16日、2020年3月期通期連結決算を発表した。売上高が前期比8.8%減の816.13億円、営業利益が同31.5%減の60.12億円、経常利益が同47.1%減の42.63億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同37.3%減の17.84億円となった。

半導体等装置関連事業の売上高は前期比7.2%減の528.80億円、営業利益は同54.2%減の41.92億円となった。主力の真空シールは、半導体や有機ELパネルメーカーの設備投資の調整局面が続いた結果、同製品と受託加工は減収となった。また、石英・セラミックス等のマテリアル製品は、各種メモリの価格が需給バランスにより下落し、デバイスメーカー各社が在庫調整を継続したため、需要は弱いものとなった。シリコンウエーハ加工は、一定の水準で推移した。半導体製造装置、有機ELパネル製造装置などの部品洗浄の売上は、新工場の稼働により伸長した。

電子デバイス事業の売上高は前期比4.6%増の134.89億円、営業利益は同17.0%増の27.68億円となった。主力のサーモモジュールは、自動車温調シート向けが北米市場および中国市場での自動車販売台数の前年割れにより、軟調な展開が続いた。5G用の移動通信システム機器、PCR等の医療検査装置向けは概ね計画のとおりに推移したが、その他の産業用途は、米中貿易摩擦の長期化の影響で、顧客の在庫調整が発生し、減収となった。パワー半導体用基板は、DCB基板が成長著しく、順調に売上を伸ばし、新開発のAMB基板は数多くの顧客において認定取得中となっている。磁性流体は、スピーカー向けとスマートフォン用途の需要がやや減少となった。

2021年3月期通期の連結業績予想については、新型コロナウイルスの影響を合理的に算定することが困難なことから、現時点では未定とし、上期にあたる第二四半期累計のみ、業績予想の開示をしている。売上高が前年同期比4.4%減の400億円、営業利益が同15.9%減の30億円、経常利益が同1.1%増の25億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同2.6%減の15億円としている。




いま読まれてます

記事提供:
元記事を読む

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

MONEY VOICEの最新情報をお届けします。

この記事が気に入ったらXでMONEY VOICEをフォロー