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ユニクロマスクに客殺到、アベノマスクを捨て「異業種マスク」に群がる国民の本音

ユニクロは19日、洗って使える「エアリズムマスク」をオンラインストアと店頭にて発売した。速乾性や通気性に優れた機能性インナー「エアリズム」シリーズの新製品で、快適な付け心地と、細菌やウイルスが付着した粒子・花粉などを99%ブロックするマスクとしての機能を両立。発表当初から話題になっていた。

ユニクロマスクに行列、「3密」懸念も

発売初日のきょうはネットストアに購入希望者が殺到したためか、午前9時時点でサイトにアクセスができない状況に。各店舗でも開店時間前から行列が見られ、各店で即完売となる人気ぶりだ。

ユニクロ ラゾーナ川崎店撮影(2020年6月19日12時頃)

ユニクロ ラゾーナ川崎店にて撮影(2020年6月19日12時頃)

ユニクロのホームページ上でも欠品のお詫びが掲載され、快適で高機能のマスクを求めて多くの消費者が殺到したことが伺える。

ツイッターでも行列の様子が多く投稿され、コロナ感染を防ぐためのマスクのはずが「3密」となる行列を作って購入するという本末転倒ぶりを揶揄する声も聞かれた。

ミズノ、アンダーアーマーも参戦。「異業種マスク」が人気

またマスク人気はユニクロだけにとどまらず、同日にはスポーツ用品大手のミズノも「マウスカバー」の抽選販売を行い、UNDER ARMOURも「スポーツマスク」の先行予約受付を行って注目を集めていた。

なぜここまで異業種マスクが注目を集めるのか。その背景には、またいつ品薄になるかわからない「使い捨てマスク」には頼りたくなく、どうせマスクを付けるなら快適に過ごしたいと多くの消費者が考えたからではないだろうか。マスクをすることが「社会マナー」として浸透してきていることも、多くの消費者がマスク選びに苦心する要因のひとつだろう。

アベノマスクは?

ここで疑問に思うのは、なぜみんなが持っているはずの「アベノマスク」は使われないのかという点だ。緊急事態宣言が解かれてから朝の通勤ラッシュも戻ってきているが、アベノマスクを付けている乗客をひとりも見たことがない。家族・親戚・友人・知人を見回しても、見事に誰も使っていないのが現実だ。J-CASTによると、「アベノマスクの使用率はわずか4%」という調査結果が出ている。

政府支給のマスクが届いているかを問う、「アベノマスクは所持している?」という質問で、「はい」は33.8%だった。このうち「アベノマスクは使用している?」に対し、「いいえ」が71.4%、「はい」と回答したのは4.1%となった。アベノマスクが届いても使っていない回答者がほとんどという結果だ。

出典:アベノマスク「使用率4%」 調査がひもとく「マスクに求めるもの」 – J-CAST トレンド(2020年6月8日配信)

布マスク2枚の配布を政府が発表して以来、世論は散々「要らない」「使わない」と発信してきた。配布も当初予定から大きく後ろにずれ込み、市場にマスクが出回り始めてからようやく各家庭に届き始めた始末だ。「アベノマスク」配布を決めた政策担当者は、この異業種マスク人気をどう見ているだろうか。政府には、国民が本当に必要としているものに税金を使っていただくよう期待したい。

【関連】アベノマスクは要らない、現金給付を!政府配布の“給食当番風”布マスクに拒否反応続々

ツイッターの反応

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Source:ユニクロ, ミズノ, UNDER ARMOUR, J-CAST
Image by:Sorbis / Shutterstock.com

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