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オリンパス、カメラ事業を売却。スマホ普及で業界低迷「悲しい」ファンの声届かず

オリンパスは24日、デジタルカメラなどの映像事業を新会社として分社化し、日本産業パートナーズ(JIP)が管理・運営するファンドに譲渡するとホームページ上で発表した。9月末までに正式に契約を締結し、年内に売却を完了させるとしている。なお売却額は明らかにしていない。

売却理由の1つとして、オリンパスは「売上規模が縮小しても継続的に利益を生み出せる事業構造とするべく、収益構造の改善を図ってまいりました。しかしながら、オリンパスの映像事業は 2020年3月期まで3期連続で営業損失を計上するに至っています」と厳しい経営状況について言及している。スマホの普及がカメラ離れを加速させたことは想像に難くない。

ユーザーとして気になるのは人気デジタルカメラの「OM-D」や「PEN」、根強いファンがいる「Zuiko」レンズの今後だろう。オリンパスの映像事業は、分社後の新会社で「よりコンパクトで筋肉質且つ機動的な組織構造」を目指して展開するとしている。それぞれのブランドは新会社で継承し、研究開発・製造体制も維持していくとのこと。

オリンパス製品のカスタマーサポートも継続すると発表されているので、ユーザーはひと安心だろう。とはいえ、歴史のあるカメラ雑誌『アサヒカメラ』も今月発売号を最後に休刊に入るなど、カメラ業界を取り巻く環境は非常に厳しい。オリンパスのカメラ事業撤退を受け、ネット上では「悲しい」「日本カメラ業界の崩壊が始まりそう」「他社にも同様の動きは出る」などカメラ業界の衰退ぶりを心配する声が多く聞かれた。

日経新聞によると、「オリンパスの竹内康雄社長はかねて、内視鏡など営業利益の90%以上を稼ぐ医療事業に経営資源を集中させる方針を示していた」と報じている。売却先の日本産業パートナーズといえば、ソニーのパソコン事業「VAIO」の譲渡先でもあり実績がある。カメラファンにとっては寂しいニュースだが、投資家の目には朗報として映るかもしれない。事業売却の報道を受けた明日以降の株価に注目が集まりそうだ。

オリンパス<7733> 日足(SBI証券提供)

オリンパス<7733> 日足(SBI証券提供)

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Source:オリンパス, 日経新聞
Image by:Bobkov Evgeniy / Shutterstock.com

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