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4-6月期米決算本格化を控えるNY市場は、ドル/円の動向に影響するか? 住信SBIネット銀行(馬渕磨理子)

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皆さん、こんにちは。フィスコ企業リサーチレポーター馬渕磨理子です。

【馬渕の気になる3つのポイント】
・米企業4-6月期決算の本格化を控えたNY株式市場の動向
・米国での感染拡大状況見通しとリスク回避のドル買いにつながる可能性
・豪ドル/円の堅調地合いが続くか

まずは、先週のマーケットを振り返ってみましょう。先週発表となった米国の消費者信頼感指数や雇用統計などの経済指標は良好な結果となりました。パウエルFRB議長が「米経済の再開や消費と雇用の回復が当初想定していたよりも早かった」と述べたことも好感され、ナスダック総合指数は過去最高値を更新する動きとなりました。

東京為替市場では、一時ドル/円が108円16銭まで上昇しましたが、『日銀短観での2020年度の想定為替レートが107円87銭となり、これを上回る円安水準となった仲値での本邦実需筋からのドル売り観測も聞かれ108円割れへ下落する』という場面も見られ、『107円台前半から108円台前半での底堅い値動き』が継続しました。

さて、今週のマーケットはどうなるのか?チェックすべきポイントについて住信SBIネット銀行の「ウィークリーレポート」を見てまいりましょう。

レポートでは、『今週のドル/円は来週7/13週から本格化する4-6月期の企業決算を前にしたNY株式市場の動向がリスク選好の動きを継続するのか、調整するか注目されます』と伝えています。

さらに、『全米各州での感染拡大も気掛かりな材料となることからNY株式市場の下落がリスク回避の動きを強め、ドルの支援材料になるかもしれません』と考察しており、『テクニカル面からもドル/円は、今週7/7日以降に切り上がる日足・雲の下限とともに107円台後半から108円台を再度伺うなど底堅い値動きが予想されます』と伝えています。

ユーロについては『7/7に発表されるドイツ5月の鉱工業生産が前月から大幅に改善する見通しとなっており、景気回復への期待がユーロの対ドル、対円での下値支援につながると思われます』と推察する一方、『EU復興基金を巡り加盟各国での合意に慎重な見方が聞かれることも引き続きユーロの重石となっており、今週9日のドイツ・メルケル首相とオランダのルッテ首相との基金を巡る議論の行方が注目されます』と伝えています。

今週のポンドについては、『先週から継続されるEU離脱を巡る通商交渉、特に金融分野での行方に対する不透明感がポンドの上値抑制要因になると思われます』と伝える一方、『感染からの回復に対する期待がポンドの下支え要因となる可能性もあり、6月半ば以降続いている日足・雲の上限を下値支持線とする底堅い値動きが続くものと思われます』と考察しています。

豪ドルについては、『7/7の豪中銀の政策委員会や香港に対する中国の自治権強化の方針を巡る米中対立の行方が注目されます』と伝えています。『政策委員会では現状0.25%の政策金利が据え置かれると予想されるほか、必要に応じて追加措置を講じる姿勢が示唆される』との見通しがある一方で、『先週のデベル中銀副総裁が示した豪経済の回復に楽観的な見通しが示される可能性』も紹介されており、底堅い値動きの継続が見通されています。

参考にしてみてくださいね。

上記の詳細コメントは、住信SBIネット銀行サイト内の「ウィークリーレポート」にまとめられていますので、ご興味があればご覧ください。

フィスコ企業リサーチレポーター 馬渕磨理子


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