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副業しないと収入激減へ。サラリーマンが選ぶべき副業は○○一択=俣野成敏

「自分の中の何がビジネスになるのか?」をよく考える

顧客の再定義とは、顧客に対する視点を切り替えることです。

他には、たとえば北米メジャーリーガー等、プロアスリートの身体のメンテナンスをしていた人が、一般向けの身体ケアにストレッチ技術を提供する、というのもそうでしょう。実際、私もその技術をもとにしたフランチャイズ加盟店を現在、5店舗経営していますが、これなども身体ケアの技術をプロアスリートから一般人に切り替えるという、顧客の再定義を行った事例となります。

限られた時間を使って副業をする以上、ライバルと同じことをしていては、「時給が上がらない=稼げない」ということになります。

個人事業主とは、いわば自分自身が商品であり、広告塔です。ですから、「自分の中の何がビジネスになるのか?」とよく思案することが大切です。

何でも自分ひとりでやる必要はない

「副業で個人事業主になる」というと、中には「個人事業主になったら、何でも自分1人でこなさなければならないから大変だ」と思う人がいます。

確かに、個人事業主とは基本的には1人ですから、そのままにしていたら、伝票処理や顧客との商談、商材の発注からサービスの提供まで、すべてを自分でこなさなければならなくなります。

しかし、現在はこうした細かい作業に対応してくれる外注先が複数存在しています。派生業務を請け負ってくれるのが、他ならぬ個人事業主だといっても過言ではありません。

個人事業主がビジネスを展開させる際のコツは、ある特定の分野に特化することです。たとえば「自分は営業は得意だけれども、事務作業は苦手だ」ということであれば、自分はセールスに特化し、事務作業は外注すればいいわけです。

以後は小さな事業者同士が集まって、お互いの需要を満たすことで成長していく“副業商圏”ともいえるニッチな商圏がたくさんできていくでしょう。

相手の“期待値”を超えれば、次も仕事が来る

お金を払えば、仕事の一部を代行してくれる人は、たいていすぐに見つかります。けれども、継続的な関係を築き、お互いが繁栄していくためには、欠かすことのできない、ある要素が必要になります。それが“信用”です。

あなたも消費者の立場になってみればわかると思いますが、人は自分が買おうとしている商品・サービスが信用できるモノなのかどうかを、常に値踏みしています。顧客に喜ばれ、「次もこの人にお願いしたい」と思ってもらうためには、相手の“期待値”を超える必要があります。それが信用につながります。

多くの人は、「顧客の期待値を超える」というと、ものすごくレベルが高いことをしなければいけないのではないかと考えがちです。しかし実際は、そんなことはありません。要は、相手の期待値を1ミリでも上回ればいいのです。

一般に、顧客が商品・サービスに求めるものとは、たとえば「用途に合った効能があること」「美味しいこと」「すぐに壊れないこと」「見た目が美しいこと」などなど、いろいろあります。

まずは相手の要求を的確につかみ、実際に形として提供できることが大前提になります。

ところが、商売をしている人の中には、自分の基準で「これくらいでいいだろう」というモノを提供してしまう人がいます。商品を価格に合わせることで、得をしようとしているのかもしれませんが、先に得をさせなければならないのは顧客です。

もちろん、ビジネスですから赤字では意味がありませんが、大事なのは「どれだけ付加価値を付けられるか?」です。価格に合わせた商品をつくるのではなく、ぜひ「どれだけ価格を越えられるか?」という発想を持っていただきたいところです。

Next: 個人事業主とは、自分自身がブランドです。ですから、ビジネスパーソンと――

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