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日経平均は71円安でスタート、キヤノンやファーストリテが軟調

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[日経平均株価・TOPIX(表)]

日経平均;22267.59;-71.64
TOPIX;1531.82;-7.65

[寄り付き概況]

 31日の日経平均は71.64円安の22267.59円と6日続落して取引を開始した。前日30日の米国株式相場はまちまち。ダウ平均は225.92ドル安の26313.65ドル、ナスダックは44.87ポイント高の10587.81ポイントで取引を終了した。商務省が発表した4−6月期の国内総生産(GDP)速報値が過去最大の落ち込みとなったほか、週次失業保険申請数も2週連続で増加したため回復ペースの鈍化懸念で大きく下落して寄り付いた。主要企業決算が予想を上回ったことが好感されており、引け後に決算の発表を控えた主要ハイテク株が上昇に転じると、下げ幅を縮小した。

 米国株式相場を受けた今日の東京株式市場は売り先行で始まった。新型コロナ感染拡大への警戒感がさらに大きくなっていることに加え、ピークを迎えている4-6月期決算発表で低調な決算を発表した銘柄が大きく売られる傾向が強まっており、市場の雰囲気を重くしている。また、早朝の時間帯に一時1ドル=104円60銭台と昨日の円の安値から60銭ほど円高・ドル安に振れていることも株価の重しとなった。さらに、今日10時発表される中国の購買担当者景気指数(PMI)を見極めたいとする向きもあり、寄り付き段階では積極的な買いは見送られた。なお、取引開始前に発表された6月の完全失業率(季節調整値)は2.8%で前月比0.1ポイント低下し、QUICKがまとめた市場予想の中央値3.1%を下回った。6月の鉱工業生産指数(季節調整値)は80.8で前月比2.7%上昇し、QUICKがまとめた市場予想の中央値1.1%上昇を上回った。同時に発表した製造工業生産予測調査では、7月は11.3%上昇、8月は3.4%上昇を見込んでいる。

 セクター別では、パルプ・紙、保険業、輸送用機器、石油石炭製品、鉄鋼などが下落率上位に並んでいる。東証1部の売買代金上位では、ソフトバンクG<9984>、富士通<6702>、ZHD<4689>、アンリツ<6754>、日立<6501>、エムスリー<2413>、資生堂<4911>、太陽誘電<6976>などが上昇。他方、トヨタ<7203>、キヤノン<7751>、三菱UFJ<8306>、ファーストリテ<9983>、ファナック<6954>、花王<4452>、オリックス<8591>、JR東<9020>などが下落している。
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