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こう着感を強まるようであれば、一段と個別材料株物色の流れに

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 17日の日本株市場は、利食い優勢ながらも底堅い相場展開が意識されそうだ。14日の米国市場は、NYダウが小幅に上昇する一方でナスダックが下落。景気回復期待に反し中国の7月小売売上高が減少したほか、米国の7月小売売上高の伸びも予想を下回ったため下落で寄り付いた。8月ミシガン大学消費者信頼感指数速報値が予想外の上昇を示し、下値も限られたものの小幅な値動きに終始した。シカゴ日経225先物清算値は大阪比140円安の23140円。円相場は1ドル106円60銭台で推移している。

 シカゴ先物にサヤ寄せする格好からやや利食い優勢の展開になりそうだが、先週は900円を超える上昇をみせたこともあり、想定内の一服といった見方になりそうだ。また、ここ2か月間の上値抵抗として意識されていた23000円を突破しており、同水準が今後は支持線として意識されやすいだろう。一方で、米国の追加経済対策は依然としてまとまらず、9月のレーバーデー明け後になると見られている。また、15日に予定されていた米中閣僚級協議が延期となったことも手掛けづらくさせそうであり、上値を買い上がる流れにもなりづらいところ。

 国内では決算発表が一巡したほか、お盆休み明けによる機関投資家の売買が意識されそうである。先週の上昇によって押し目買い意欲の強さが出てくるかが注目されやすいところでもあろう。海外勢はレーバーデーまでは夏季休暇入りとなり、商いは膨らみづらい需給状況と考えられるため、短期筋の仕掛け的な売買には注意しておきたい。また、中小型株についても値動きが鈍る局面においてはお盆休み明けで個人の参加者が減少しているといった見方もされやすく、値動きの重い銘柄等には利益確定の動きが強まりやすくなる可能性には注意しておきたい。

 とはいえ、米国の追加経済対策や米中閣僚級協議が行われないことから、反対に懸念材料が飛び出してくる可能性も低そうである。下値の堅さが意識されるようであれば、押し目買い意欲が次第に強まる展開も考えられる。中小型株についても参加者は限られたとしても、値動きの軽い銘柄や改めて決算を材料視した物色のほか、テーマ性のある銘柄へは資金が集中しやすいだろう。日経平均がこう着感を強まるようであれば、一段と個別材料株物色の流れに向かわせそうだ。

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