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コーナン、コメリ、DCM…コロナ特需で割安のホムセン株は本当に買いか?=栫井駿介

ドラッグストアと競合する

これに対し、いま勢いを伸ばしているのが「ドラッグストア」で、店舗もどんどん増やしています。ドラッグストアとホームセンターと言うと、市場がかなり被ります。薬や日用品、ペット用品なんかもその範疇に入ると思います。

今でも利益率が低いのに、競争によってさらに下がるということになると、売り上げが伸びたとしても利益が成長しないというようなところになってしまいます。

また消費増税後の落ち込みの懸念というのも大きいです。

先程のところに戻ってみますと例えばコメリで見ると非常にわかりやすいのですが、前回の消費増税があった2014年4月なんですが、それに向けて売上高・利益ともに一度大きく伸びました。しかし、これの一部は消費増税前の駆け込み需要だったということがわかります。だからこそ翌年には売上高・利益ともに大きく減らしてしまっています。コーナンに関しても似たような状況があります。

そして目下、昨年2020年2月期あるいは3月期にいずれの会社も利益が高いところを記録していますが、昨年10月に消費増税があったので、そこから同じようにやはり駆け込み需要とその反動ということが考えられます。

例えば、去年の業績で見た時のPERが仮に低かったとしても、今年利益が下がってしまうとしたら、その数字が低くても、決して割安ではないという判断ができるわけです。

「新しい日常」に入り込めるか

この新型コロナショックが起きる前は、ホームセンターは厳しいということで、割安に据え置かれていました。けれどもコロナで大きく流れが変わってきたわけです。

冒頭でも申し上げました通り、マスクや除菌アルコールなどを求めて、ホームセンターに人が殺到しました。お店などではビニールをあちこちに貼らないといけなくなったので、そういったビニールなども売れているということがあります。

そして、在宅勤務をお家で過ごす時間が増えたことによって、DIYあるいはインテリア、収納用品なども売れることになって、今にわかに脚光を浴びて売上高を伸ばしています。

ホームセンターの多くは非常に広いです。広い店舗を持っていて何が良いかと言うと、密になりにくいです。だから家族連れでもスーパーなどに比べても比較的気軽に行くことができます。

少し見て回るだけでもいろいろな商品があるので、楽しいというのも間違いありません。

したがって、ここで人々の流れが変わるのかどうかということが、今後のホームセンターの成長の鍵を握ります。

大切なのは、ホームセンターが人々の日常に入り込むことです。

例えば、東日本大震災後のコンビニエンスストア考えてみてください。東日本大震災では物流が止まってしまって物が不足するという状況がありました。そんな時に強い物流網を発揮して、身近にあって商品を買える場所がコンビニエンスストアでした。東日本大震災を機に、コンビニエンスストアは大きく業績を伸ばし、株価を伸びたという事例があります。

ホームセンターがこの新型コロナショックを受けて、人々の動きが変わったことによってその恩恵を受けられるのかどうか、というのが各社の天下の分かれ目ということにもなってきます。

Next: ポストコロナを最大限に利用できるか?参考になるのはアメリカの例

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