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安全逃避的なドル買いは長続きしない可能性も

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 米下院金融サービス委員会で22日に行われた議会証言で、連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は、「アメリカ経済は新型コロナウイルスの感染拡大がもたらしたリセッション(景気後退)から著しい回復を示しているものの、見通しにはかなりの不透明性が存在する」との見方を伝えた。市場関係者の間からは「パウエル議長の証言は市場参加者の予想に沿った内容」との声が聞かれた。
 この日発表された米経済指標はまずまず良好だったことから、米長期金利は下げ渋ったものの、経済活動は全般的にウイルス感染拡大前の水準を大幅に下回ったままであることから、追加金融緩和や新たな経済支援策への期待は持続している。22日のニューヨーク市場では、主要通貨に対するドル買いが優勢となったが、一部の市場参加者は「ドルの持続的な上昇の可能性は高まっていない」と指摘し、ドルの反落を警戒している。
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