fbpx

ドコモ女性上司の“ゲイバーセクハラ”発覚。酷すぎる内容に「乗り換え止める」の声

NTTドコモに勤めていた男性社員が、女性上司などからセクハラとパワハラを受けたとして、会社と上司らに慰謝料約463万円の支払いを求めて提訴。明らかにされたセクハラ・パワハラの内容がえげつないと、批判が集まっている。

報道によると、男性社員は入社直後の飲み会の二次会で、40代の女性上司に連れられてゲイバーへ。そこで男性はゲイバーの店長から顔を舐めまわされたうえに、下着の中に手を入れられて下腹部を触られ続けたとのこと。女性上司は全く止めることもなく爆笑していたうえに、帰り際に男性社員が店長に抗議したところ「ドコモの飲み会はいつもこうだから」と言い放ったというから、なんとも酷すぎる話だ。

さらに別の男性上司からは、男性社員が音楽活動の経験があることから、自腹での音楽制作を命じられ、徹夜で無償の楽曲制作を強いられたという。

堪り兼ねた男性社員は、セクハラ・パワハラ被害を社内のコンプライアンス推進委員会に申告。ところが、ドコモはこれといった対応をしなかったどころか、男性社員はまったく畑違いの部署に突然異動させるという暴挙に。男性社員は適応障害などを発症し、休職の末に退職を余儀なくされたというのだ。

ダイバーシティ推進に注力するNTTドコモ

NTTドコモといえば、政府や総務省からの“要請”に応える形で、12月3日に20GBのデータ容量を月額2,980円(税別)で提供する新料金プラン「ahamo(アハモ)」を発表し、大いに話題になったところ。

さらに同社は上記の新料金プランと並行して、MVNOと協業してさらに低価格なエコノミープランを展開するとの情報もあり、ネット上からは「いくら何でも安すぎるだろ」「MVNO勢の全滅確定」「何か裏でもあるの?」など、驚きや喜びなどが入り混じった反応があがっている。

【関連】ドコモ大幅値下げに武田総務相も満足?露骨な人気取りに「先にNHKを脅せ」の声も

いっぽう、就活生などからの人気も高い超優良一流企業だけに、社を挙げてのダイバーシティ推進にも定評のあるNTTドコモ。なかでも「女性の活躍推進」に関しては特に力を入れているといい、同社サイトの記述によると、2020年度までに女性管理者比率を7.5%(2019年3月現在6.9%)にすることを目標とし、女性のキャリア向上意識の醸成や、十分に力を発揮できる環境づくりを進めているとのこと。

そのような取り組みは社外からも高く評価され、過去には経済産業省が主催する2016年度「新・ダイバーシティ経営企業100選」を受賞。さらに女性活躍推進に優れた上場企業が選ばれる、経済産業省と東京証券取引所による「なでしこ銘柄2019」にも選定されている。

男女逆なら逮捕事案では?

そんなダイバーシティ推進企業で起きたゲイバーセクハラという、まったく笑えない今回の不祥事に対し、SNS上では先日発表された新料金プランの名称と絡めて揶揄するツイートが早速あがっている。

また、報道にあった「ゲイバーの店長から顔を舐めまわされたうえに、下着の中に手を入れられて下腹部を触られ続けた」という内容に対しては、「どこのヤバい店だよ」「すべてのゲイバーがこういうことするわけじゃないでしょ」など、ゲイバーのパブリックイメージ悪化を心配する声もあった。

いっぽう、今回の女性上司によるセクハラ行為や発言が、まさに従来からあるセクハラ男性のソレだったことに対して、「結局、古い“男”の倫理観を持っている者しか管理職になれないのか」と落胆する意見も。女性活躍に対して意欲的な企業での出来事だけに、ショックもひとしおといったところだろう。

さらに「女性が被害者なら骨まで燃やすほどの大炎上」「男女逆なら逮捕事案では?」といった、同じセクハラ案件でも男性が被害者だと軽く扱われがちといった風潮を憂う声も多い。

セクハラにしろパワハラにしろ、ハラスメントは男女関係なく許されるべきではないというのは、今さら論じるまでもない話。ネット上には、先日発表された新料金プランへの乗り換えを、このセクハラ報道を耳にして止めたといった声も多くあがっており、対応次第では経営への影響も軽微では済まないかもしれない。今回の訴えを機に、NTTドコモがそのハラスメント体質を改善し、真のダイバーシティ企業として生まれ変わることができるのか、事の推移を見守りたいところである。

Next: 「乗り換えを考えていたが…」

1 2
いま読まれてます

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

MONEY VOICEの最新情報をお届けします。

この記事が気に入ったらXでMONEY VOICEをフォロー