人手不足に喘ぐヤマト運輸が全国の「コインランドリー」と提携すべき理由=中島聡

Windows95の設計に携わり、「右クリック」「ダブルクリック」などを開発した世界的エンジニアである中島聡さんが、自身のメルマガ『週刊 Life is beautiful』で、ヤマト運輸とDeNAの次世代物流サービス「ロボネコヤマト」について、エンジニアの視点から持論を展開しています。このサービスは、将来的に自動運転を利用して「無人で動く宅配ロッカー」のようなものを目指しているという未来型プロジェクトですが、自動運転車の世界事情にも詳しい中島さんの見解とは?

※本記事は有料メルマガ『週刊 Life is beautiful』2017年5月9日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会にバックナンバー含め今月分すべて無料のお試し購読をどうぞ。

プロフィール:中島聡(なかじまさとし)
ブロガー、起業家、ソフトウェア・エンジニア、工学修士(早稲田大学)、MBA(ワシントン大学)。 NTT通信研究所、マイクロソフト日本法人、マイクロソフト本社勤務後、ソフトウェアベンチャーUIEvolution Inc.を米国シアトルで起業。現在は neu.Pen LLCでiPhone/iPadアプリの開発に携わっている。

ヤマト運輸は視野が狭い。中島聡が提案する現実的なコスト対策

次世代物流サービス「ロボネコヤマト」実証実験を開始

自動運転社会を見据えた次世代プロジェクト、ロボネコヤマトで毎日をもっと便利に

ヤマト運輸がDeNAと実証実験を始める無人配送車の紹介です。まだ、技術的にも法的にも完全な無人運転は不可能なので、とりあえずは運転手付きで行う実験だそうですが、最終的には、無人で動く宅配ロッカーのような形を目指すようです。

流通において、業界では宅配の部分を(通信業界と同じく)「ラスト1マイル」と呼びますが、今やここのコストが大きな問題になっています。

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今年になって、ヤマト運輸はアマゾンの当日配送サービスの受託から撤退する方針を決めましたが、オンライン・ショッピングの拡大に伴うニーズの上昇と、寡占化に伴う価格圧力が同時にかかっている上、そこに(少子化と肉体労働の不人気による)人手不足が重なり、結果として過酷な労働環境、残業手当の不払い等の問題が起こっています。

これに関しては、アマゾン自身も大いに危機感を持っており、ドローン、宅配ロッカー、Uber型の配送など、様々な実験を繰り返しています。

今回のヤマト運輸の実験を見て感じたのは、「もしロボットによる配送が可能ならばアマゾンは外部の業者など使わないだろう」というものです。

インフラビジネスは「規模の経済」が大きくものを言うので、もしヤマト運輸が本当に危機感を持っているのであれば、もっと視野を広げて大きなインフラ作りをすべきだと思います。

Next: 差別化とコストカットを同時に実現。中島聡氏の大胆な提案とは

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