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約束された1ドル111円割れ 1人勝ち米国の崩れる時が「売り」転換のタイミング

いま特に注目すべきはユーロドル相場、2/11と3/17のWトップを上抜いてドル安が進んでいます。世界で最も流動性の高いユーロドル相場で上値の節を抜いてきたことから、ドル円に関しても2/11と3/17の円高水準111円割れは、ほぼ約束されたようなものだと思われます。(『KA.Blog』)

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【4月相場展望】引き続き円高基調が上値を削ぐ展開に

実体経済はアメリカの1人勝ち

4月の相場展望ですが、投資判断は「中立」に引き下げます。超短期的には月曜は買われる(場合によっては金曜の下げ幅を取り戻す)くらいの動きがあっても不思議ではないと思いますが、引き続き円高基調が上値を削ぐと思います。

金曜のNYは注目の雇用統計で非農業部門雇用者数が+21.5万人と予想の+20.5万人を上回ったことからしっかり。ダウは終値ベースで昨年12/4以来の高値水準となり、長期上値抵抗線をブレイクしてきました。

ただドル円が111円台に突入する円高となっていることから、シカゴ225先物円建は16160円ということで、日本株は金曜の急落の反動もほとんど無い感じです。

米ドル/円 15分足(SBI証券提供)

米ドル/円 15分足(SBI証券提供)

NYダウ 15分足(SBI証券提供)

NYダウ 15分足(SBI証券提供)

シカゴ日経平均先物円建 15分足(SBI証券提供)

シカゴ日経平均先物円建 15分足(SBI証券提供)

実体経済はアメリカのほぼ1人勝ちの様相を呈しています。3月のNY株は連日小幅な陽線を繰り返して着実に下値を切り上げ、月間で4%近い上昇。対して日本が金曜の急落で下落が決定的となったこととは対照的です。

大発会と同じような急落で、4/1はこれで直近5回連続マイナスとなりました。エイプリルフールの嘘ではないことは、本日チャートを遡ってみても明らかです。

金曜日の日本株が急落した理由

金曜の下落には諸説あります。日銀短観が悪かったこと、また日本最後の家電の牙城となりつつあるパナソニック<6752>の中期見通し大幅下方修正があったこととされています。

ただ大和証券などでは「短観は少し悪い方が政策期待が高まって株価にポジティブ」と事前に言っていたのに、そうは問屋が卸しませんでした。中国のPMIが良かったものの、影響無しの大幅安。

ただ安心してください(?)、弱いのは日本だけではありません。ドイツDAXを見るとやはり直近1ヶ月では1万ポイント弱の水準をうろうろしており、ほぼ横ばいです。まあ日本よりマシですが。中国も強いですけれど、こちらは先に急落していた反動もあると言えます。

マイナス金利を導入しても、日経平均は結局発表時の水準から1000円近い下げになっており、上値を抑えられた状態が続いています。マイナス金利は株価を上げるためにやったわけではなく、為替を円安に持って行くためにした…はずですが、ドル円・ユーロ円共にやはり1月末の追加緩和時と比較して円高方向に振れています。

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