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売り一巡後は材料株などを中心に押し目狙いのスタンス

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 19日の日本株市場は、米株安の流れを受けて売り優勢の相場展開になりそうだ。18日の米国市場ではNYダウが153ドル安、ナスダックは409ポイント安だった。米国とロシアの対立悪化、バイデン政権がより強硬な姿勢で臨むとされるアラスカ州での米中外交トップ会談を控えた地政学的リスクへの懸念が高まった。また、原油価格の下落や予想外に増加した週次新規失業保険申請件数で労働市場への懸念に加え、長期金利の上昇がハイテクの重しとなった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比325円安の29735円。円相場は1ドル108円90銭台で推移している。

 シカゴ先物にサヤ寄せする形からギャップダウンとなり、前日のリバウンド部分を帳消しにしてきそうである。特に長期金利の上昇を受けたハイテク株への売りの影響により、指数インパクトの大きい値がさ株の下落が警戒され、日経平均の重しになりそうである。ただし、日銀の金融政策決定会合を控えるなかでショートポジションを積み上げてくる流れは考えづらく、前日のポジション調整が一巡した後は次第に底堅さが意識されてくるであろう。日経平均の5日線が29900円辺りに位置していることもあり、この水準での底堅い値動きとなれば、3万円を挟んだ値動きも意識されてきそうである。

 ナスダックは大幅下落となったが、25日線に抑えられる格好から75日線まで一気に下げてきている。75日線を明確に下放れてくるようだと、3月前半のボトム形成への見方は後退してくるため、ハイテク株などは手掛けづらくさせる。一方で、米長期金利は一時1.75%まで上昇してきており、金融など金利上昇メリット株への資金流入は意識されやすい。結果的にはNT倍率の低下に向かわせやすく、先物市場ではNTショートのポジションも積み上がりやすくなりそうだ。

 また、前日の上昇で25日線を上放れてきたマザーズ指数だが、ナスダックの下落影響から売り先行となろう。ただし、年度末接近により次第に個人主体の売買が中心になりやすいことから、売り一巡後は材料株などを中心に押し目狙いのスタンスが意識されやすいだろう。まずはマザーズ指数の25日、75日線辺りでの底堅さを見極めたいところである。
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