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15日の中国本土市場概況:上海総合0.9%安で続落、金融セクター下げ主導

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休場明け15日の中国本土市場は、主要指標の上海総合指数が前営業日比33.19ポイント(0.92%)安の3556.56ポイントと続落した(上海A株指数は0.92%安の3727.86ポイント)。約3週ぶりの安値水準に落ち込んでいる。


対外関係の悪化が不安視される流れ。ウイグルの人権侵害問題や台湾海峡の安定などを盛り込んだ先進7カ国首脳会議(G7サミット)の共同宣言を受け、中国政府は「内政干渉」としてG7を批判した。指標発表も気がかり。中国国内ではあす16日、5月の各種経済統計(小売売上高や鉱工業生産など)が発表される。伸び率はそれぞれ4月実績から鈍化するとの見通しだ。(亜州リサーチ編集部)


金融株が下げを主導する。興業銀行(601166/SH)が3.0%安、招商銀行(600036/SH)が2.7%安、杭州銀行(600926/SH)が2.5%安、中国平安保険(601318/SH)が3.4%安、中国太平洋保険(601601/SH)が2.7%安で引けた。


素材株も安い。中国アルミ(601600/SH)が6.4%、江西銅業(600362/SH)が6.2%、宝山鋼鉄(600019/SH)が3.0%、安徽海螺セメント(600585/SH)が1.9%ずつ下落した。不動産株、医薬品株、運輸株、公益株、インフラ関連株なども売られている。


半面、ハイテク株は高い。半導体デバイスの上海韋爾半導体(WILLSEMI:603501/SH)が4.0%、電子機器メーカーの国睿科技(600562/SH)が3.8%、ディスプレイ基幹部品の彩虹顕示器件(600707/SH)が3.2%、携帯端末ODM(開発・製造受託サービス)の聞泰科技(ウイングテック・テクノロジー:600745/SH)が2.9%ずつ上昇した。自動車株の一角や酒造株も買われている。


一方、外貨建てB株相場は、上海B株指数が2.16ポイント(0.84%)安の254.41ポイント、深センB株指数が4.30ポイント(0.37%)高の1173.24ポイントで終了した。

亜州リサーチ(株)


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