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失敗しない「逆張り投資」銘柄選びの3大基準とは?勝負時の見極め方も=栫井駿介

逆張り投資で必ずチェックすべき3つのポイント

そんな中で逆張り投資で成功するために必ずチェックすべき項目が3つあります。

1つ目は「現在の株価の位置」、2つ目が「業績」、3つ目が「バリュエーション」です。順に解説していきます。

<ポイントその1:現在の株価の位置>

現在の株価の位置というと長期投資での話ですから、例えば今日2%下がったからといって、それだけで十分に有利な価格になったとは到底言えません。数年単位の投資を考えますから、私の場合は、例えば1年間の中で安い銘柄というのを探すようにしています。

それを探すためには『株探(かぶたん)』などが役に立ちます。

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株価注意報というところから本日年初来安値を更新した銘柄というのがランキングで出てきます。このような銘柄だったら少なくとも直近1年弱の間で一番安い価格を更新した銘柄というを一覧で見ることができます。

ちなみに私は毎日これらの銘柄をチェックしています。

ある程度まとめて見たいという方はマネックス証券の『10年スクリーニング』というのが役に立ちます。

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この条件の中で条件を追加するというところから、分析指標、アナリスト評価、株価というところに騰落率とあります。この52週株価総体水準というのを選ぶと、今の価格が1年間の中で高いところにあるのか、低いところにあるのかというのを見つけ出すことができます。これで1年間のうち下位5%にある銘柄は、今162件あるということで、これを選択するとこのように今安くなっている企業がずらっと出てきます。

ここにあるような銘柄が逆張り投資の対象ということができます。

<ポイントその2:業績>

さて、2つ目にチェックすべき項目ということで挙げさせていただいたのが「業績」です。

これらの銘柄をチェックすることで何がわかるのかというと、今の業績と流れがわかります。

例えばこのジョイフル本田をチェックしてみようとしましょう。

ジョイフル本田は売上高が残念ながら右肩下がりになっています。一方で利益は伸びていたりもするのですが、ではこれらを見た中で現在の下落要因は何なのかということを考えなければなりません。直近の業績を見ますと2021年6月の予想というのがマイナスになっていたりします。

やはり業績の悪化があるのではないか、それが理由で下がっているのではないかということを考えなければなりません。

やはり業績が悪化していると株価は長期的に下落トレンドとなってしまいますから、そういった企業はなかなか対象になりません。

一方でこういった中で長期で業績も伸びているのに一時的にコストが上がることによって、減益となっているパターンもあります。

しかしそのコストというのは将来の成長のための投資だったりするので、それこそ投資のチャンスとなっている可能性があります。

可能性があるかないかというのを一つ一つの業績や決算短信なんかを見て見極める、これは逆張り投資で最低限行うべき作業ということになります。

ちなみにこの成長企業における一時的な業績の悪化というのはグリッチとも言われて、そのタイミングで買えてこそ、成長企業安く買えて、さらに大きく伸ばすことができるわけです。

このようなグリッチという概念も是非皆さん覚えていて頂ければと思います。

そこにこそチャンスが眠っています。

さて、こうやって業績を確認したら、次はバリュエーションを確認することになります。

Next: いざ買うときはどうすればいい?「逆張り投資」3パターン

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