貯蓄型保険を使うより、自分で資産運用をした方がお金は貯まる
それでも以前は、払った金額に対して受け取る金額の割合である「返戻率」が高い時代もありました。
ところが、2016年にマイナス金利が導入されてから、貯蓄性のある保険の返戻率も大きく下がってしまったのです。
また返戻率は「利率」とは違うので、ご注意くださいね。
利率とは、額面金額に対して受け取る利息の割合を指しています。例えば100万円を預金して、1年後に利息1万円を受け取れるのでしたら、利率は1%です。
一方、返戻率には時間軸がありません。なので、満期までの返戻率を1年の利率に換算して考える必要があります。
例えば100万円を、複利1%で運用した場合、10年運用を続けた場合の返戻率に換算すると、108.29%となります。
最近の個人年金保険で返戻率の高いものは、105%程度のものが多いです。
35歳で加入して65歳まで払い込みをして105%の返戻率だとすると、保険を活用するよりも、自分で資産運用をした方が、はるかにお金を増やせます。
年利たった1%の運用でも、10年で上回ってしまうのです。
しかもマイナスからの資産運用ではありませんから、翌年に引き出したとしても、マイナスにはならないのです。
『教育貧困にならないために』(2021年8月6日号)より一部抜粋
※タイトル・見出しはMONEY VOICE編集部による
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