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菅さん退陣だけじゃない株高の理由。「誰が買っているか」から予想される上値余地は?=馬渕治好

来たる花~今週(9/6~9/10)の世界経済・市場の動きについて

<日本株は、ごくごく目先の上伸持続のあとは、一休みか>

今週の日本株は、上振れして始まり、その勢いが少しの間続く可能性はあります。ただ、それで力強い上昇基調入りした、というわけではなく、一旦一休みとなり、株価の上値が重くなる、あるいは小反落する、という展開に入ると見込みます。

他の主要国の株価や外貨相場も、小康状態となるでしょう。

<詳細>

今週の日本株は、滑り出しは一段と上伸しそうです。9/3(金)のシカゴ日経平均先物(円建て)は2万9,610円となっており、月曜日(9/6)の東京市場でも、日経平均は2万9,600円前後で始まりそうです(※編注:原稿執筆時点2021年9月5日)。そのまま当日、あるいは翌火曜日(9/7)も、さしたる好材料なしに、上値を探る可能性はあると考えます。

ただ、「過ぎし花」で述べたように、足元の日本株の強調展開が、このままずっと続く、あるいは年末辺りの株価予想値を大きく引き上げなければいけない、とは、考えていません。

むしろ、株価指数先物の買い戻しや「機械的な」短期買いが一巡すれば、内外主要国の経済や企業収益の動向、並びに国内の政治情勢や新型コロナウイルス変異株の流行が景気に与える影響などを、時間をかけて見極めたいとして、持ち合い(たとえば日経平均が2万9,000円を出たり入ったり)の動きになると予想します。

そうであったとしても、目先の株価の上下動に一喜一憂することなく、現物の銘柄や株式ファンド(指数ETFを含む)を保有し続けていればよいと考えます。

今週の材料としては、日本の経済統計は、雇用消費関連の統計として、9/7(火)に毎月勤労統計調査(労働時間や賃金など)と家計調査(消費額など)が公表されます(ともに7月分)。

9/8(水)は8月分の景気ウォッチャー調査が発表予定で、足元の新型コロナウイルス変異株の流行を受けて、市井の景況感がどうなっているかが注目されます。

米国では、9/6(月)がレーバーディ(日本で言えば勤労感謝の日)で祝日(米株式市場なども休場)ですが、この日にすべての州で、連邦政府による失業給付金の上乗せ分が打ち切りとなります(ただし、先行して打ち切りにしていた州も半数以上あります)。

これまで失業保険の給付金を多くもらえるので、職探しを後にしよう、という動きもありましたが、そうした人たちが労働市場に戻れば、労働力不足による賃金押し上げ圧力が和らぎ、企業の労働コストも抑えられるため、好ましい動きとなるかもしれません。

欧州では9/9(木)にECB理事会が開催されます。8/31(火)にホルツマン氏(オーストリア中銀総裁)が、ブルームバーグとのインタビューで「パンデミック緊急購入プログラム(PEPP)の縮小を検討できる状況になっている」と述べ、今週の理事会でテーパリング(量的緩和の縮小)が議論されるとの観測が、突然浮上しました。

確かに理事会においてテーパリングの可否が討議されるものと推察されますが、足元の欧州経済情勢の不透明感を踏まえると、すぐにテーパリングが決定されるとは見込みにくいです。

自民党総裁選については、8/22(日)付の当メールマガジンの「来たる花」で、「総裁選に高市前総務相が名乗りを上げようとの意向を示しています。高市氏は「アベノミクスを継承する」「財政支出は柔軟に拡大する」「3本目の矢は規制緩和・構造改革より投資」(「投資」が何を指すのかは不明ですが)と語っており、そうした姿勢が海外投資家に好感「されれば」、日本株にプラスになる展開が想定されます」と書きました。

安倍前首相が、先週に高市氏支持を打ち出したため、今後も内外投資家の目が、高市総裁誕生の可能性があるのかどうかに、集まるものと見込まれます。

Next: 日経平均は年初来高値「3万467円」更新前に足踏みも

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