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NYの視点:世界各国中銀、早期に積極的な引き締め観測強まる

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米連邦準備制度理事会(FRB)は高インフレ長期化を抑制するために年内に4回超の利上げを金利先物市場は織り込み始めた。一部エコノミストは5回以上の利上げを予想している。3月FOMC開始時に50ベーシスポイントの大幅利上げ予想も浮上。資産購入縮小終了後に速やかに、バランスシートの解消に着手すると見られている。

ただ、早期の積極的な利上げ観測が強まっているのは、FRBだけではない。

カナダの12月消費者物価指数(CPI)は前年比+4.8%となった。伸びは11月+4.7%から拡大し、1991年以降30年ぶり最大を記録。高インフレを制御するため、カナダ中銀は来週26日に予定されている金融政策決定会合で積極的な引き締めを開始するとの見方が強まった。年内に積極的な利上げを続け政策金利を2%まで引き上げると、米国より積極的な利上げが織り込まれつつある。

英国の12月インフレ率も前年比+5.4%と予想以上に拡大し1993年以降ほぼ30年ぶり最大を記録。英国中銀が2月3日に予定している金融政策決定会合での利上げ観測が強まった。

各国同じようなタイミングペースでの大規模緩和解除が見込まれ、為替材料となる各国の金利格差が大きく乖離するとは思えず、為替への影響は思いのほか少なくなる可能性がある。




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