fbpx

原油高のいま、中期投資で狙い目の日本企業3社とは?短期・長期の投資戦略も解説=栫井駿介

長期で仕込むなら最適なタイミング?注目銘柄は

短期については改めて挙げる必要ないかもしれませんが、インペックス、エネオス、住友金属鉱山、三井物産といった資源系のものを、撤退も視野に入れて買っておくのはアリではないかと思います。

中期としては逆に今苦しんでいる企業に注目し、原材料価格の高騰により目先は減益だけれども、値上げを行っていてかつ独占力のある企業は、原油価格が下がった時には値下げを行わず利益が伸びる可能性があります。

銘柄としては、花王、カルビー、ニトリを挙げます。

そして長期としては、厳選したというわけではないですが、グーグル、マイクロソフト、アマゾンなどが間違いないところではないかと思います。

銘柄分析をする際に大事になるのが、その銘柄の株価が下がった時に下がった理由は何かということを調べることです。

例えば、これは先ほど挙げたカルビーのここ5年のチャートですが、ずるずると下がっています。

カルビー<2229> 週足(SBI証券提供)

カルビー<2229> 週足(SBI証券提供)

カルビーは海外進出して非常に株価は調子が良く、PERも35倍くらいあったのですが、その後伸びが止まって、そして原材料価格の高騰によって株価が下がり、PERでいうと17.6倍というところまで下がってきました。

この状況で今年の1月にポテトチップスを値上げしたという話が出ています。

となると、先ほどのメカニズムでいうと2~3年後に原油価格が下がってくるとしたら、利益が伸びている可能性があります。

もちろんこの値上げが消費者に受け入れられるかが大事になってきます。

値上げを受け入れられる強い力を持った企業、バフェットの言葉を借りるなら「経済の堀」を持った企業を探し出すことが株式投資家にとって重要な観点となります。

ずっと業績が伸びている企業であり、今業績と関係なく下がっているのであればそれは市場のリスクオフによるものなので、今後も業績が伸びると想定されるなら買い時以外の何物でもありません。

もちろん、PER等が高すぎないということが重要ですが、最後は企業が業績を伸ばせるかどうかによって決まってきます。

Next: 機関投資家よりも有利?個人投資家ならではのチャンスもある

1 2 3 4 5
いま読まれてます

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

MONEY VOICEの最新情報をお届けします。

この記事が気に入ったらXでMONEY VOICEをフォロー