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イーロン・マスク効果でTwitter社は再び成長軌道へ。買収成功を期待するユーザーと投資家たち=浜田和幸

Twitter社の筆頭株主となって世間を騒がせたイーロン・マスクが、今度は同社に買収案を提示したと報じられて話題になっています。この報道によってさらにTwitter株は上昇しました。イーロン・マスクの狙いはどこにあるのでしょうか?(「浜田かずゆきの『ぶっちゃけ話はここだけで』」浜田和幸)

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※本記事は有料メルマガ『浜田かずゆきの『ぶっちゃけ話はここだけで』』2022年4月15日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会にご購読をどうぞ。当月配信済みのバックナンバーもすぐ読めます。

プロフィール:浜田和幸(はまだ かずゆき)
国際政治経済学者。前参議院議員。米ジョージ・ワシントン大学政治学博士。『ヘッジファンド』『未来ビジネスを読む』等のベストセラー作家。総務大臣政務官、外務大臣政務官、2020年東京オリンピック・パラリンピック招致委員会委員、米戦略国際問題研究所主任研究員、米議会調査局コンサルタントを歴任。日本では数少ないフューチャリスト(未来予測家)としても知られる。

「表現の自由が確保されていない」Twitterに不満だらけのイーロン・マスク

今や2,700億ドルの資産を手にし、世界一の大富豪となったイーロン・マスク氏。彼が所有する電気自動車「テスラ」の株価は昨年末、1兆ドルを突破しました。

いわば「話題作りの天才」と言われるマスク氏ですが、この度、「Twitter社」の株を密かに買い占め、あっという間に9%を超える株を取得して筆頭株主に躍り出ました。

これまでマスク氏は、Twitterを最も有効活用するヘビーユーザーでした。同時に、Twitterの経営方針や運用手法には批判的な発言を繰り返してきました。

マスク氏のTwitterのフォロワー数は半端なく、8,000万人を超えています。連日、複数の投稿を重ね、多い日には1回以上も更新するほど。

要は、Twitterこそが「テスラ」や「スペースX」そして、最近立ち上げた「ニューラリンク」などの宣伝広告媒体となっていることは誰の目にも明らかです。

それだけTwitterの恩恵にあずかっているのですが、マスク氏曰く「表現の自由が十分に確保されていない。不都合な情報や意見が削除され、また表示されないこともある」。

3月26日のTwitterでは「民主的な情報伝達手段としては問題がある。皆、どうすればいいと思う?新たなプラットフォームを立ち上げる必要があるかな?」とフォロワーに問いかけているほどでした。

多くのフォロワーからは、マスク氏の意見に同調する反応が寄せられました。

市場は「Twitter乗っ取り」を歓迎か

しかし、マスク氏は新たなプラットフォームを設立するのではなく、Twitterを乗っ取り、筆頭株主として内部から変革する道を選んだわけです。

というのもTwitterの大株主は皆、投資ファンドで、個人の大株主はいません。

ニューヨーク市場も好感したようで、Twitterの株価は27%も跳ね上がり、370億ドルとなり、マスク氏の保有株も一夜にして大化けしました。

Twitter<TWTR> 日足(SBI証券提供)

Twitter<TWTR> 日足(SBI証券提供)

まさに「マスク効果」そのものです。

マスク氏とすれば、Twitterの乗っ取り作戦を成功させたも同然でしょう。

Next: 成長速度が落ちていたTwitter社、マスク効果で変貌を遂げる?

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