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弱含む局面においては押し目買いのスタンスで臨みたいところ

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 26日の日本株市場は、米株先物を睨みながらの相場展開になりそうだ。25日の米国市場はNYダウが191ドル高だった。注目された5月連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨では、大部分の当局者が今後2回の会合でも0.5%の利上げが必要だとの認識で一致していたことが明らかになった。積極的な引き締め継続姿勢が示された一方で、タカ派姿勢への警戒を強める内容ではなく、安心感から幅広い銘柄に買いが入った。シカゴ日経225先物清算値は大阪比110円高の26790円。円相場は1ドル127円20銭台で推移している。

 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から買い先行で始まりそうだ。一方で、5%を超える上昇でSOX指数のけん引役となったエヌビディアは、5-7月売上高見通しが市場予想を下回ったことが嫌気され、時間外取引でこの日の上昇部分を帳消しにしており、ハイテク株への重荷になりそうだ。26日の米国市場ではエヌビディアの決算を嫌気した動きが警戒されやすく、日中は米株先物の動向を睨みながらの相場展開を余儀なくされるだろう。

 ただし、FOMC議事要旨が通過したことからアク抜け的な動きも期待されやすい。NYダウは足元で4営業日続伸とリバウンドを見せてきていることから、センチメントは改善傾向にあるだろう。そのため、米株先物次第ではあるものの、弱含む局面においては押し目買いのスタンスで臨みたいところである。また、日経225先物のナイトセッションでは、一時26500円を下回る局面も見られたものの、その後の切り返しにより25日、75日線を突破して終えている。26700円辺りでの底堅さが意識されるなか、同線を支持線としたリバウンド機運も高まってくる可能性はありそうだ。

 また、エヌビディアの決算を受けて短期筋などはショートを仕掛けてくる動きも見られそうだが、短期的な資金が中心であることから、その後のショートカバーを意識させよう。価格帯別出来高では26400円~27000円辺りで商いが積み上がっており、特に26900円~27000円での積み上がりが大きい。そのため戻り待ちの売りが警戒される一方で、同水準を捉えてくる局面においてはショートカバーが強まりやすいだろう。そのため押し目狙いのスタンスを想定し、足元で強い動きを継続している銘柄などへは、よりショートカバーを狙った動きに向かわせそうだ。
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