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センチメント改善も27000円接近では戻り待ちの売り圧力は強まりそう

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 27日の日本株市場は、ギャップスタートで始まった後は、次第にこう着感が強まりそうである。26日の米国市場はNYダウが516ドル高と5営業日続伸だった。前日の流れを引き継ぎ、連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨が想定内の内容で、連邦準備制度理事会(FRB)による積極的な利上げへの懸念が和らいだことに加え、インフレのピークアウトへの期待も相場のサポート材料となった。

 また、百貨店のメーシーズやディスカウントストアのダラー・ツリーは予想を上回る決算が材料視されて大幅高となり、消費関連銘柄に買いが広がった。さらに、時間外で急落していたエヌビディアが上昇したことから、ハイテク株への物色も強まっていた。シカゴ日経225先物清算値は大阪比350円高の26960円。円相場は1ドル127円10銭台で推移している。

 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から買い先行で始まり、心理的な上値抵抗線である27000円に接近することになりそうだ。日経平均は25日線を突破し、26810円辺りに位置している75日線を捉えてくる可能性が高く、センチメントは改善傾向に向かわせそうだ。ただし、米国では下方修正を発表したギャップが時間外で急落していることから、反動安を警戒した動きに向かいやすく、27000円接近では戻り待ちの売り圧力は強まりそうである。

 もっとも、エヌビディアの上昇によって前日に日経平均の重荷だった東エレク<8035>などハイテク株へは見直しの動きが意識されやすく、日経平均の底堅さは意識されやすい。上値の重さから短期的な売り仕掛け的な動きに向かう局面においては、押し目狙いで対応しておきたい。足元の水準ではオプション権利行使価格の26875円と27000円とのレンジを想定しつつ。26875円から26750円水準での押し目を狙う格好だろう。

 その他、物色としては指数インパクトの大きい値がさ株の動向が注目されるほか、海運株など強い基調が継続している銘柄については順張りのスタンス。また、6月からインバウンド再開が期待されるなか、インバウンド関連への物色も次第に広がりを見せてくる可能性は高いだろう。また、全体の商いは低水準であることから物色対象の拡がりは期待しづらいところではあるものの、マザーズ指数は650ポイント水準で横ばい推移を見せてきている。低迷する中小型株についても、打診買いの動きが出てきそうである。
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