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「セカンド冷凍庫」に集まる熱視線。進化&充実ぶり目覚ましい冷凍食品を活用するため不可欠との声も、一部からは「日本の貧困化の象徴」との見方も

どんな家庭にも1台はある冷蔵庫だが、その冷凍容量を拡充するためのものとして「セカンド冷凍庫」を設置、あるいは設置の検討をする家庭が増えているようだと、SNS上で話題となっているようだ。

近年、静かにその人気が高まっていたという「セカンド冷凍庫」。7日に、とある朝の情報番組でその特集が組まれていたようで、それがきっかけでSNS上でこのワードが溢れる結果となった模様だ。

小型の冷凍庫といえば、正六面体に近いようなフォルムのものを思い浮かべる人も多そうだが、最近では都会のマンションなどスペースが限られる場所でも設置できるよう、スリムかつ豊富な冷凍容量を有するモデルも、各家電メーカーから出されているようである。

冷凍技術の飛躍的向上が「セカンド冷凍庫」需要の遠因に?

例えば共働きの世帯ともなると、日々の食事の都度に料理をするのは手間だったり、時間的に不可能だということで、休日など空いた時間にまとめて作って冷凍しておくのは、ごくごく普通のこと。あるいは、最近では冷凍食品もレパートリーが様々増え、活用する機会が多いといった家庭も増えている模様。

さらには昨今のコロナ禍では、買い物に行く頻度も減らさざるを得ないといった時期もあり、一度に多く購入した食料品を調理したうえで冷凍、あるいは手っ取り早く冷凍食品を買ってきて、それを備蓄……といった状況が増えたことも、昨今の「セカンド冷凍庫」への熱視線に繋がっているようである。

冷凍食品といえば、やはり作りたての料理と比べれば味はかなり劣る……といったイメージも多くの人の間にあったが、それも昔の話。従来だと解凍時にどうしても鮮度や栄養素、それに美味しさが損なわれるといったこともあった冷凍食品も、最近では各食品メーカーによる冷凍技術も格段に進歩している。これまでは長期の保存が難しいとされた魚介類などでも、その新鮮さが保たれるようになり、まるで作りたてのような美味しさを実現した冷凍食品も、世に多く出回るようになった。

さらに最近ではパン、デザート、肉・シーフード料理など、いかにもSNS映えしそうな料理を数多く取り揃えたフランス発の冷凍食品専門店「Picard(ピカール)」が、都内を中心に店舗を増やすなど、いわゆる“おしゃれな冷凍食品”というものも、市民権を得つつある状況。過去にあったような“いつもの手料理の代替”といった冷凍食品のイメージは、すっかり払拭されつつあるようなのだ。

いっぽうで、そんな冷凍技術の向上とともに、ここ数年で注目度が上がり利用する人が増えているのが宅配食事サービスだ。日々の料理の手間から解放されるうえ、さらには自ら管理するのはかなり手間になるカロリーや糖質、塩分量などに気を配られたメニューも選べるとあって、食事の制限が必要な方々の間でも重宝がられているという。

そんな宅配食事サービスだが、その多くは冷凍されたお弁当スタイルの食事がまとまった日にち分、自宅に届けられるというシステム。それだけに、冷凍庫のスペースにある程度の空きが必要不可欠で、そういった方にとっては「セカンド冷凍庫」の存在が、まさに無くてはならないものとなっているようだ。

「セカンド冷凍庫」人気は貧困の象徴?

このように、もはや一過性のものとは思えない勢いをも感じる、昨今の各種冷凍食品の人気・普及ぶり。それだけに「セカンド冷凍庫」の追加ではなく、そもそもの冷蔵庫の“冷蔵:冷凍”の比率を変えて欲しい、むしろ今の比率を逆転した冷凍庫が広い冷蔵庫があれば……といった声もSNS上にはあがっており、多くの支持を集める格好となっているようだ。

いっぽうで、ここに来て俄かに盛り上がっている「セカンド冷凍庫」だが、一部からは「日本が貧困化している象徴ではないか?」といった声も。その理由は、経済力のある世帯なら今までの冷蔵庫でも冷凍の容量は広く、わざわざ“セカンド”を買い足す理由はないのでは……というものだ。

そもそも冷凍食品の需要増にしても、料理などの家事に時間や手間を費やすことが難しい共働き世帯が増えたことも一因とされるが、もしも経済的に余裕がある世帯なら、自らのやりがいで好きで働いているならともかく、生活のために“2馬力”をする必要はないのも事実。少々穿った見方にも思えるが、確かに一理はあるのかもしれない。

Next: 「コイン精米機と並ぶ田舎の象徴的な話かと思ったら違った」

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