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安倍元首相銃撃犯に名指しされた旧・統一教会とは何か。凶弾が「政治と宗教」問題を浮き彫りに=今市太郎

安倍元首相の銃撃殺害事件で逮捕された山上徹也容疑者が「恨みがあった」と語り、主要メディアが“特定の宗教団体”と報じる世界平和統一家庭連合(旧・統一教会)とはいったい何なのでしょうか。なぜ自民党政権は緊密な動きをしていたのか?痛ましい事件の副産物として「政治と宗教」の問題が浮き彫りになっています。(『今市的視点 IMAICHI POV』今市太郎)

【関連】統一教会と自民党を結ぶ「票とカネ」。菅内閣に9名の利害関係者、日本会議とも共通する思想とは=原彰宏

※本記事は有料メルマガ『今市的視点 IMAICHI POV』2022年7月10日号の抜粋です。興味を持たれた方は、ぜひこの機会にバックナンバー含め初月分無料のお試し購読をどうぞ。

陰謀論も飛び交う安倍元首相銃撃死亡事件

週が明けても世の中は安倍元首相の襲撃死亡事件に関する報道であふれています。

しかも、海上自衛隊あがりのおっさんのお手製銃モドキでは到底、特定個人だけをターゲットにして銃撃することなどはできず、後から出てきている映像ではまったく別のところから弾が飛んできたという指摘も出て、プロのスナイパーが的確に狙い撃ちした暗殺なのではないか?といった恐ろしい話も顕在化しつつあります。

既存メディアの安倍首相賞賛追悼特番とは裏腹に、ネット上では凄まじい憶測が飛び交うようになっており、陰謀論に与することができない私としては、このあたりを語ることはまったくできない状況です。

「特定の宗教団体」とお茶を濁される世界平和統一家庭連合(旧・統一教会)

ただ、現場で襲撃犯として捕らえられた山上徹也なる人物が供述した「宗教団体のメンバーを狙おうとしたが、難しいと思い、安倍元総理を狙った」というこの宗教団体とは、旧・統一教会、 現在は世界平和統一家庭連合と名乗る団体で、この容疑者の母親が統一教会の信者で、安倍晋三元首相が統一教会と親しいと知って狙ったという供述は、見逃すことのできない重要な材料であるといえます。

テレビや新聞メディアは選挙を意識したのかこの宗教団体の名前をまったく明らかにしていませんでしたが、統一教会であることはもはや丸わかりの状態で、こんなところでも既存メディアの妙な忖度なのか自己規制の意識が働くのか、よくわからない状況が示現しているのがわかります。

山上容疑者は高校卒業後、同志社大学理工学部に進学することが決まっていたようですが、母親のこの宗教団体への入れ込み具合が激しく、自己破産に追い込まれたことから、大学進学を諦めて渋々海上自衛隊に勤務することになったようです。

このあたりが恨みの原点となっているのかもしれません。

ということで、今回はこのいわゆる統一教会とはどういう宗教団体なのか。掘り起こしてみたいと思います。

Next: 韓国では財閥扱い?そもそも統一教会とはどんな宗教団体なのか

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