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史上最大の資産インフレ到来か。異次元金融緩和による止まらぬ通貨価値の下落=菅下清廣

資産インフレ相場の到来

2020年のコロナショックで始まったマネーバブル相場第1幕は、日米欧の未曽有の金融緩和がその背景でした。

しかし今はFRB(連邦準備制度理事会)が利上げ、金融引き締めへと政策を転換、ECB(欧州中央銀行)も利上げ、引き締めへと動き始めています。

その金融政策の変化や欧米のインフレ率の急上昇の中で、マネーバブル相場は続くのでしょうか?

もし続くなら、バブル相場第2幕は資産インフレ相場の加速ということになるでしょう。

欧米の中央銀行が多少金融を引き締めて、利上げしても、なかなかインフレは収まらない。
高いインフレ率が継続します。

なぜなら、ウクライナ戦争が長期化すれば、欧州各国の生産活動は停滞して物資不足でモノの値段が値上りするからです。

もしロシアが敵対するNATO、欧州各国への天然ガスや石油の供給を全面的にストップしたりすれば、オイルショック時代のようなことが起りかねません。

いわば、ニューオイルショックです。

物価が急騰したり、エネルギー価格が急上昇したりして、一般庶民の生活は大混乱に落ち入る可能性も出てきます。

インフレがますます加速して、欧米の中央銀行が対応に追われる。

いっそうの金融引き締め、利上げを迫られるが、やり過ぎるとオーバーキルとなり、不況を呼び込むことになります。

次の2~3年に、猛烈な資産インフレ相場がやってくるかもしれません。

なぜなら2020年以来、日米欧が異次元の金融緩和や財政出動を実施してきたので、円、ドル、ユーロなどの法定通貨の価値は限りなく減少しているからです。

円やドルを売って、日米のハイテク株を買う。

東京、ニューヨーク、ロサンゼルス、サンフランシスコ、パリ、ロンドンなどの一等地の不動産価格がさらに上昇するというような、かつて経験したこともないようなバブル相場の到来です。

そのような史上最大の資産インフレの波が押し寄せれば、今なおゼロ金利の円は売られて140円どころか160円などという超円安時代がやってくるかもしれません。

2022年は世界と日本の大転換点

どちらにしても2022年は世界と日本の大転換点となります。

まず、FRB(連邦準備制度理事会)が今後、利上げ、引き締め策でインフレを退治できるかどうか?

次にロシアが欧州向けの石油や天然ガスの供給をどの程度停止するか。

ロシアは中国や同盟国にのみ供給するという攻撃に出るかもしれません。

第3に米国の金利が何%まで上がるか?

米金利の上昇は世界のマネーをドルに引き寄せて、さらなるドル高となって新興国経済に大きな打撃を与えます。

第4に金利が上がっても、米国のニューハイテク株やビットコイン、イーサリアムなどの価格が再び上昇するというサプライズが起きます。

なぜなら余剰マネーがインフレヘッヂの対象として、成長性の高いハイテク株や流動性を求めて仮想通貨市場に大挙流入してくるからです。

第5に日米欧対ロシア中国の新冷戦構造のもと軍備拡大が進む。

そのため鉄、銅、チタンなどの資源争奪戦、食料争奪戦が起こりうる。

以上のことから、今後世界のホットマネー(投機的資金)はインフレヘッヂを求めて、ランダムに大きく揺れ動くというのが、近未来にありうるシナリオです。

なので、今後は揺れ動くマーケットで、大いに投資チャンスがあると同時に、誰もが生活防衛の努力を強いられることになることでしょう。

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経済の千里眼 菅下清廣の“波動から見る未来予測”』(2022年8月15日号)より抜粋
※タイトル・見出しはMONEY VOICE編集部による

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