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退職後にお金も友人も失う。見栄を張るのを我慢できない人を待ち受ける悲惨な末路=牧野寿和

退職後の見栄は危険

もっとも、人生を重ねていく上で、お金を使う見栄の多くは、無駄使いをしていることに気づいたときや、究極的には使うお金がなくなれば、収束することになるでしょう。

しかし、気づくことなく家計収入が減る家庭の老後の生活で、現役時代と同様の見栄を張った生活を続けると家計は回らなくなります。

最悪の場合は、家計が破綻することもあります。

したがって、退職後の見栄は、生活をしていく上で、危険なことでもあるのです。

退職後から始まる見栄もある

よく言われていることですが、退職後は、現役時代からの人生経験は役に立ちます。

しかし、社長、部長といった、現役時代の肩書は役には立ちません。

もちろん、生涯、肩書は家計には不要です。

退職後は、地域貢献をしようと地元の何か催し物に参加して、現役時代の役職や事業主の口調で、参加者に接しては、当然ですが嫌われます。

しかし、初めのうち、本人だけが気づかないこともあるようです。

この現象は、退職後に始まる家計には影響はしない見栄の始まりでもあるのです。

この見栄は、自分で気づいて改めないと、接してくれる人が少なくなり、もし家庭でも、歳を重ねてから一人暮らしをするようになれば、心身ともに患ってしまう懸念もあります。

見栄は家計の無駄

このように見てきますと、見栄を張ることは無駄使いです。

そして、生活に潤いを求めるため多少の無駄使いはいいとしても、必要以上の無駄使いは、生涯を通して家計に影響して、生活を圧迫しかねない危険な行為なのです。

今回のポイント

退職後の生活には、見栄を張らない生活を続けることが、家計も円満に運営するために、大切なことです!

退職後に始まる見栄は現役中のご本人の偽りなき、また客観的な証左といえるでしょう!

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image by:imtmphoto / Shutterstock.com
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【人生の添乗員(R)】からのワンポイントメッセージ』(2022年9月14日号)より一部抜粋
※タイトル・見出しはMONEY VOICE編集部による

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