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バフェットも買った半導体株は底を打ったのか?「まだ先」と言える5つの理由と本当の買い時=栫井駿介

直近で半導体の株が非常に大きく上がっています。実はあのウォーレン・バフェットもある半導体株に投資した。しかも結構大きな金額を投資したことで話題になっています。半導体株が、もしかして今買い時なのか?と思っている方は多いのではないかと思います。今回は特に初心者の方に、どう見たらいいのかということについて解説しています。ぜひご覧になっていただければと思います。(『 バリュー株投資家の見方|つばめ投資顧問 バリュー株投資家の見方|つばめ投資顧問 』栫井駿介)

プロフィール:栫井駿介(かこいしゅんすけ)
株式投資アドバイザー、証券アナリスト。1986年、鹿児島県生まれ。県立鶴丸高校、東京大学経済学部卒業。大手証券会社にて投資銀行業務に従事した後、2016年に独立しつばめ投資顧問設立。2011年、証券アナリスト第2次レベル試験合格。2015年、大前研一氏が主宰するBOND-BBTプログラムにてMBA取得。

半導体株に明るい兆し?

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半導体に明るい兆しです。

バフェットがこの「TSMC」という台湾セミコンダクターという株。
これを結構大きな金額、41億ドルということですから、日本円にして5,000億円程度。
大金を投じて、この四半期(7月から9月の間)に投資しているのです。

さらには、日本のレーザーテック。
半導体株の中でかなり注目されているものです。

確かに半導体、今年に入ってから苦しい値動きでした。
しかし急にこの1ヶ月半で株価が2倍になっているのです。

これはいよいよ底を打ったのではないか。

後、半導体の王者と言われるIntel。
Intelは、今少し調子良くないところもあるのですが、直近の決算で市場予想を上回った。
そんなに半導体の状況悪くないんじゃないかという見方も出てきて、インテルの株自体もこの短期間で10%程度上昇しました 。

バークシャー社 上場株式保有割合

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こちらはバフェットがCEOを務めるバークシャーの上場株の保有状況を示したものです。

一番持っているのはApple、41.8%。
これはバフェットの近年の最大の成長。
うまくいった投資と見られます。

それからバンクオブアメリカ、シェブロン、オキシデンタルです。

石油関連株も買い増しているところです。
実際に石油価格が上がって或いは、インフレが進んで、有利になると見ているのかもしれません。

それからバフェット銘柄の代表格である、コカ・コーラ・アメリカンエクスプレスとあるのですが、その中の一角にTSMC(1.4%)が入ってきたのです。

バフェットというと集中投資です。

少数の銘柄に大きく投資するというのが特徴的ですから、そんな一気にあれもこれも増やしたりすることはなかなかありません。
ここで上位10銘柄の中に出てくるということは、かなり気合の入った投資なのではないかと見ることができます。

レーザーテックは1か月半で2倍に

レーザーテック<6920> 日足(SBI証券提供)

レーザーテック<6920> 日足(SBI証券提供)

またレーザーテック。

ここ6ヶ月のチャート見ますと(これ年初から行くともっと下がっているのですが)ズルズルと下がっていたところ。
元々4万ぐらいあったところが、ずっと下がっていました。

しかし1万5,000円から反発して、ピークのところで2万8,000円。
およそ倍まで上がってきたのです。

直近で目先下がってますが、この後どう動くかというところです。

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