「波」を乗り越えながら大きく成長してきた
半導体は長期的にどうなのか?
市場規模に関しては、まさに右肩上がりです。
様々なコンピュータITの需要によって、これまで需要が増えてきましたし、これからもIoT・電気自動車とかいろいろ言われています。
そこで需要がまた増えていくと考えられますから、来るべきシリコンサイクルの底を乗り切った企業は、大きく成長していくと見えるわけです。
そこでTSMCを買うというのは、目先1~2年わかりません。
でも、3~4年してそこから先持ち続けるには、非常に良いジャンルなのではないかと考えられるわけです。
一方で短期では、本当どうなるかわからないという話もしました。
例えばレーザーテックなんか、PER70倍でまだまだ全然高いです。
こういった高いのは、1回下がると、なかなか元に戻ってこない。
というか70倍というのは、相当異常だったと思いますから、これは気をつけなければならない。
まとめ
結論とまとめです。
目先の半導体株上昇、これはいわゆるだましというか、踏み上げに過ぎないと考えています。
これに惑わされてはいけない。
これで慌てて買うとか、決してそういった動きに出てはいけないと、長期投資家なら考えます。
バフェットが半導体を買った。
これを好感して株価は上がっている側面もあるのですが、バフェットはタイミングを見て買うのではなくて、その企業の長期的な成長を見て買う。
長期的な成長を強みを持つ企業を買いますし、それが下がってきたときに買い増していく動きを行います。
したがってバフェットが買ったからといってすぐ上がるというものではありません。
しかし何年後かが楽しみというところです。
そして長期投資においては、このシリコンサイクルの底のような、その企業とか業界がメタメタになっているとき、あるいは景気がものすごく悪くなって株価が下がっているとき、そういったときこそ面白い買い時である。
その時に本当に良い企業を見極めて買うことができれば、その先数年後はかなり明るいということが言えるではないかと思います。
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『
バリュー株投資家の見方|つばめ投資顧問
バリュー株投資家の見方|つばめ投資顧問
』(2022年12月07日号)より
※記事タイトル・見出しはMONEY VOICE編集部による
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【毎日少し賢くなる投資情報】長期投資の王道であるバリュー株投資家の視点から、ニュースの解説や銘柄分析、投資情報を発信します。<筆者紹介>栫井駿介(かこいしゅんすけ)。東京大学経済学部卒業、海外MBA修了。大手証券会社に勤務した後、つばめ投資顧問を設立。