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27500円辺りでのこう着が基本シナリオだが、ショートカバーで上放れも

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 1日の日本株市場は、買い一巡後はこう着ながらも底堅さが意識されそうである。1月31日の米国市場はNYダウが368ドル高だった。10-12月期雇用コスト指数が予想以上に鈍化したため米連邦準備制度理事会(FRB)の利上げ長期化懸念が後退する格好となり、買戻しの動きが先行した。長期金利の低下でハイテクも買われ、終盤にかけて上げ幅を拡大した。シカゴ日経225先物清算値は大阪比190円高の27490円。円相場は1ドル130円00銭台で推移している。

 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、買い先行で始まることになりそうだ。米連邦公開市場委員会(FOMC)を控えていることもあり、買い一巡後は次第にこう着感が強まりそうだが、取引終了後に四半期決算を発表したアドバンスト・マイクロ・デバイセズは、1株利益が予想を上回ったほか、強い見通しが好感され、時間外取引で3%近く上昇している。指数インパクトの大きい値がさハイテク株への支援材料になりやすく、短期筋のショートカバーなどを誘い込む可能性はありそうだ。

 また、日経平均は足もとで27500円処での上値を抑えられる格好が続いているが、日経225先物はナイトセッションで27190円まで下落した後に切り返し、27490円とナイトセッションの高値で取引を終えていた。調整局面では75日線が支持線として機能しており、短期的な過熱感への警戒を冷ます格好だった。ボリンジャーバンドの+2σは切り上がりを見せており、先物では27700円水準に位置する。節目の27500円辺りでのこう着が基本シナリオとなろうが、底堅さが意識されるなかで節目を上放れてくるようだと、ヘッジ対応のロングの動きにもつながる可能性はありそうだ。

 物色としては米長期金利の低下から米国では大型テック株のほか、半導体株の一角が買われていることもあり、東京市場においても同様の動きが意識される。昨日は東エレク<8035>が指数の重荷だったこともあり、買い戻す動きに向かわせよう。もっとも、決算を発表したアドバンテスト<6857>は通期据え置きでサプライズはなかった。アク抜けの動きを見せてくるのかが注目されそうだ。

 そのほかは、決算発表が増えてきたこともあり、ポジティブな内容だった銘柄へは、短期的になるものの、値幅取り狙いの資金が集中しそうである。ただし、短期的な資金であるが故に、資金の逃げ足も速いだろう。

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