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価格高騰で難易度あがる不動産投資…「小口化」商品は儲かるのか?プロが実物・REIT・不動産ファンドを徹底比較=姫野秀喜

資金効率

投資の資金効率については、実物の不動産投資だけが「融資の利用」が可能であり、効率が高いです。

株式(個別銘柄)や、リート、不動産ファンドはあくまで自己資金での購入が基本となりますので資金効率は極めて悪いです。

なお、表には記載していませんが、FXなどの証拠金取引であればレバレッジを利かすことが可能なので、資金効率は上がります。

いずれにせよ、少ない元手で大きく儲けることが可能という点では実物の不動産投資の右に出るものはいないと言えます。

節税メリット

節税のメリットでいえば、不動産投資と株式に軍配があがります。

不動産投資は、そもそも事業経営なので、さまざまな経費の計上が可能であり、相続税対策、所得税還付などたくさんの節税メリットを享受することが可能です。

株式投資は、サラリーマンの給与とは別の枠で課税され、その税率は約20%と低いため、所得税が40%や50%といった高所得者であればあるほど、お得と言えます。

リートについては、ほぼ株式(個別銘柄)と同様に分離課税となりますが、控除などが使えなくなる分、ちょっとお得感は減ります。

節税でいえば、不動産ファンドは最悪です。不動産ファンドによる収益は雑所得に分類され、収益が20万円を超えると、サラリーマンの給与所得の税率と同じになるからです。つまり、税率が50%の人は50%で課税されるということです。

ただ、どの投資でも言えることですが、「節税ばかりをウリにする投資」については注意が必要です。「節税ばかりをウリにする投資」は、節税以外にメリットがなく購入すれば損する確率が高いからです。

「節税」はあくまで投資の副産物であり、「節税」が目的になって、儲からないモノを購入するのは本末転倒です。

購入の手間

購入の手間については、不動産ファンド、リート、株式(個別銘柄)は楽々です。

今はネット証券などがたくさん存在しますので、口座を開設してしまえば、あとはスマホで簡単に売買できます。

不動産ファンドもネットだけで購入可能など、お手軽さをウリにしています。

それに対し、実物の不動産投資は、不動産屋まで契約しに行ったり、有給を取得して銀行に行き、融資を依頼したり、役所に行って公的書類を用意したりと、何かと手間がかかります。

まぁ、本当にお得な物件は、有給をとって会社を休み、自分の足で現地や不動産屋や銀行や役所に行く人しか買えないので、仕方ないことなのですが…。

なお、上記の面倒な作業のほとんどすべてを業者がやってくれて、手付金も20万円や30万といった、めっちゃ少ない金額しか支払わなくてよい物件は、儲からない物件の可能性が高いので気をつけましょう。

実物の不動産は手間がかかるのが当たり前です。その手間を面倒だと思う人は株式をやる方が幸せになれます。

Next: あなたに合った投資はどれ?必要資金と期待される収益で比較

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