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日清食品、韓国商品“パクリ疑惑”報道に「てっきりコラボかと…」との声が続出。流石の嫌韓派も「これ日清守るの無理」と白旗ムードか

今年3月より新発売となった日清食品のとあるカップ麺が、韓国の食品メーカーがすでに販売している商品と酷似しているということで、物議を醸しているようだ。

“パクリ”疑惑が浮上しているのは「日清焼そばU.F.O. ポックンミョン 濃い濃い韓国風甘辛カルボ」なる商品で、いっぽう“パクられた”とされているのが、韓国の三養食品が出している「カルボナーラブルダック炒め麺」という商品

いずれも辛い麺にカルボナーラ風味のソースをまとわせた「ポックンミョン=炒め麺」であるうえに、パッケージもピンクを基調としたものである点などが、確かに似通っているといえば、そう言えそうである。

どこかしら誇らしげに報じる韓国メディア

韓国メーカーで初めてインスタントラーメンを発売した三養食品だが、近年では2012年発売の「ブルダックポックンミョン(불닭볶음면)」シリーズが大ヒット商品に。

日本国内でも激辛好きを中心に人気が爆発し、それを受けて三養食品は2019年に日本における販売法人「三養ジャパン」を設立。コンビニや各地のスーパーなどへの販路拡大を進めているところだ。

そんななかで急浮上した今回の“パクリ”疑惑だが、メディアが報じ始めたのは今月中旬になってから。まずは11日夕方頃に、韓国の国家通信社である聯合ニュースが“日本で類似品発売”と報じ、「日清食品が三養食品の製品を模倣したのではないか」といった、韓国国内のSNS上で飛び交う声を紹介。

また、その翌日には韓国の日刊紙である「朝鮮日報」と「中央日報」が、相次いでこの一件を取り上げ、いずれもインスタントラーメンの“元祖”である日清食品が、韓国発のヒット品を真似た……といったノリで報道。

これまで韓国の食品メーカーといえば、日本企業の商品を模倣するばかりだったのだが、今回は逆に日本が韓国を真似たということで、「アジアのソフトパワーの軸が日本から韓国に大きく移動した」という意味でも象徴的な現象だと、日本側のパクリ行為に一応は怒りのポーズは見せつつも、どこかしら誇らしいといった報道内容となっているようだ。

「日本のカップ麺は最高なのに」広がる日清への失望感

このように韓国側から日本のパクリ行為を非難されるという、ある意味でイレギュラーな図式となっている今回の件。それに対する日本側の反応、特にネット上に少なからず存在する“反韓”や“嫌韓”といった向きからの猛反発は必至……と思いきや、全体的にはおとなしめといった印象。

というのも今回の日清食品の商品に関しては、日本側からも「コラボだと思った」という声が続出するなど、要は日清側が三養食品の商品をパクったのではといった見方が、日本の消費者の間でも多いようなのだ。

SNS上では「日清のほうが美味しい」といった擁護意見も聞こえてくるものの、とはいえ「これ日清守るの無理でしょ」と、流石に白旗を挙げざる得ないといった声。さらには「まったく知りませんでした!なんてことあるわけないから」「日清食品恥ずかし過ぎる」といった批判も噴出している状況だ。

今回の騒動を受けて、一部からは日清側の商品が回収されるのでは……といった憶測もあがっているのだが、もっともこの件で三養食品側が法的手段に打って出ることができるかというと、それはどうやら難しい模様。

というのも韓国メディアの報道によれば、三養食品は商品名である「カルボブルダック炒め麺」の商標登録こそ日本で済ませているものの、日清食品側の商品名「ポックンミョン 濃い濃い韓国風甘辛カルボ」とは名前の類似性が低く、その線で争うのは分が悪いようなのだ。

逆に考えれば、日清食品も相手側から訴えられないレベルのギリギリを攻めた……といった見方もできそうで、その甲斐もあってか法廷闘争はどうやら避けられそうな情勢。ただ、それと引き換えに「日本のカップ麺は最高なのになんでこんなことを」という、日清食品への失望感が大いに広がっているといった状況だ。

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