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新NISA「成長枠」第1弾が発表、どれを選ぶべき?インデックス・アクティブの各おすすめ投資信託を解説。避けるべきファンドも=佐々木悠

おすすめ投資信託(アクティブ)

ここからは、アクティブファンドの解説を行います。

アクティブファンドを選ぶ上で大切なことは、「投資方針や銘柄選定の考え方などの投資哲学に共感できるか否か」です。今回は、銘柄選定の理由に共感でき、証券会社や格付け機関から一定の評価を得ているものを解説します。

国内大型株、国内中小型株、国内配当株の3種類のファンドを解説します。

<国内大型株 One 国内株オープン>

国内大型株分野でおすすめのファンドはアセットマネジメントOneが運用するOne 国内株オープンです。

このファンドは、R&Iファンド大賞2023の日本株コア部門において2年連続最優秀賞を獲得したファンドです。

相場の状況によって大型株と中小型株の比率を変えることが特徴です。

当ファンドの目標は「どのタイミングで購入しても、半年以上保有していればTOPIXを上回るファンドを目指す」こと。実際、設定来でTOPIXを上回るパフォーマンスを出しています。

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出典:ONE 国内株オープン マンスリーレポート

目先、PBR一倍割れの大型株の好調がパフォーマンスを後押ししています。1年間の騰落率は+ 31.59%であり、TOPIXの騰落率23.96%を上回っています。直近3年で見ればTOPIXを20%近く上回っています。

今後は「中小型株の中で、今後株価が上がりそうな銘柄」、「PBR1倍割れで株主還元が期待できる銘柄」を探していく、としています。

運用スタイルを、市場に合わせて変更できること、実際にパフォーマンスが優れていることが、当ファンドの特徴だと感じます。

信託報酬は1.76%、信託財産留保額0.3%、純資産269億円です。

ここまで紹介したインデックスファンドに比べれば規模は小さいですが、だからこそ柔軟な銘柄選定ができるのだろうと考えます。

<国内中小型株 One 企業価値成長小型株ファンド>

国内中小型株でおすすめのファンドは、アセットマネジメントOneが運用するOne-企業価値成長小型株ファンドです。こちらもR&Iファンド大賞2019〜2020の国内中小型株式部門において2年連続最優秀賞を獲得したファンドです。

特徴は、利益成長を基準とした銘柄選定を行い、将来のROEを重視したファンドであることです。

中小型株投資の魅力はやはり、大きなリターンでしょう。実際に2010年から2020年までの間で株価が2倍以上になった銘柄は小型株が最も多いのです。

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出典:アセットマネジメントONE 

過去のトータルリターンは概ね市場平均を上回っていますが、下回る時は市場平均を大きく下回っています。つまり変動が大きいハイリスクハイリターンファンド、と捉えても良いでしょう。

信託報酬は1.59%、信託財産留保額は0.3%、純資産493億円です。

ROEを重視した銘柄選定を行っているファンドは決して多くはありません。合理的な調査を行う、という投資方針に共感できる方におすすめです。

<高配当株 三井住友・配当フォーカスオープン>

最後に紹介するのは、三井住友DSアセットマネジメントが運用する三井住友・配当フォーカスオープンです。

「配当などの株主還元に積極的な企業は、収益の将来性財務健全性を備えた企業である」、という考えのもと企業を選定しているファンドです。中長期的な株価の上昇と配当収入によってファンドの成長を目指しています。

TOPIXの平均配当利回りは2.5%であるのに対し、ファンドの平均利回りは3.9%です。23年5月の構成銘柄を見ると銀行・保険株や、携帯の情報通信株などの高配当銘柄を中心としたポートフォリオになっています。またトータルリターンは半年・1年・3年・5年のいずれも市場平均を上回っています。

信託報酬は0.92%、信託財産留保額は0、純資産63億円です。

規模はやや小さいファンドですが、アクティブファンドの中では信託報酬などの手数料が安いことは魅力と言って良いでしょう。

高配当企業は安定しじっくり成長する、という考えに共感できる方におすすめです。

ただし、当ファンドの実績分配金利回りは2.27%です。

あくまで高配当銘柄に投資しているファンドであり、あなたが分配金をたくさんもらえるわけではない、ということに注意してください。

Next: 選ぶべきではないファンドは?

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