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株価急落「資生堂」は買いの好機か?チャイナリスク直撃で業績低迷、いま長期投資家が注視していること=栫井駿介

結論:買えない

資生堂が中国市場に賭けてきたことが、結果的にはハイリスクであり、その悪い部分がいま降りかかっている状況です。

中国での事業が不振なら日本に戻ればよいのではないかと思われるかもしれませんが、実際のところ、資生堂は今、日本市場でも調子が悪い状況です。

今期において、日本の事業は赤字であり、コロナ前と比較しても売上が戻っていないのが現状です。

皮肉なことに、資生堂が2021年に売却した日用品事業が好調で、今や利益率が10%を超えています。

一方で、資生堂の利益率は今期の下方修正後で3%に満たない状態です。

日用品事業に集中する方が良かったのではないかという結果となっています。

今回、株価はストップ安となりましたが、それでなくても株価は下がってきていて、長期的に見ても、今資生堂を買う理由はなかなか見出せません。

原発処理水の問題で一時的に下がったから買いという状況では決してないと思います。

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image by:Sorbis / Shutterstock.com
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バリュー株投資家の見方|つばめ投資顧問 バリュー株投資家の見方|つばめ投資顧問 』(2023年11月15日号)より
※記事タイトル・見出しはMONEY VOICE編集部による

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【毎日少し賢くなる投資情報】長期投資の王道であるバリュー株投資家の視点から、ニュースの解説や銘柄分析、投資情報を発信します。<筆者紹介>栫井駿介(かこいしゅんすけ)。東京大学経済学部卒業、海外MBA修了。大手証券会社に勤務した後、つばめ投資顧問を設立。

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