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エージェント・インシュアランス・グループ Research Memo(9):保険代理店の大型M&Aによる成長継続に期待

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■今後の見通し

2. 中長期成長戦略
引き続き、全国の保険代理店のM&A及び事業承継がドライバーとなり継続的な成長が期待される。エージェント・インシュアランス・グループ<5836>は保険会社から紹介される形で他の保険代理店のM&A及び事業承継を進めている。保険業法の改正等に伴う体制整備が求められていることで、中小規模の保険代理店単独での事業運営が困難となっている中、保険会社は同社のような一定の規模、クオリティー、ガバナンスが期待できる保険代理店への集約を図りたい考えがある。同社はM&A及び事業承継を通して同社の「パートナー社員」もしくは「勤務型代理店」となった場合、保険代理店支援プラットフォームを通じて、営業・事務両面からのサポートとして、週1回の面談による業務フォロー、定期勉強会やeラーニングを活用した研修支援、FP資格を持った社員の営業同行支援などを行い、「あんしん」して働ける環境を創出している。これまでは保険代理店業を主とする専業代理店の統廃合が中心となって進んでいたが、今後は他の事業とあわせて保険販売を行う兼業代理店の業界再編が進むと言われている。昨今、改正保険業法やコンプライアンス、各保険会社の規則・ルールに則った保険の販売が強く求められている中、自動車ディーラーや不動産業者など、他の事業も行いながら、保険を販売する兼業代理店も、保険代理店業を継続することが困難になっており、同社のM&A及び事業承継の動きも加速する見込み。また、同社は、日本国内にて確立している保険代理店支援プラットフォームを米国でも展開している。米国50州のうち38州で事業ライセンスを取得しており、この強みを活かして米国においても保険代理店のM&A及び事業承継を軸に成長拡大を図る方針だ。さらには、同社は2025年7月を目途に持株会社に移行するための検討を開始した。国内事業と海外事業の2軸を持つ現在の図式から、持株会社を設置し、国内損害保険・国内生命保険・海外保険事業という3つの主軸を有する業界唯一の企業グループを形成することで、この業界において確固たる地位を築き、各事業領域におけるプロフェッショナルとして、機動的かつ戦略的にM&A及び事業承継を行い、持続的成長と企業価値向上を実現できる企業体制を目指すとしている。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 田窪芳人)
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