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シンバイオ製薬—1Q減収なるも、引き続き研究開発活動を推進

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シンバイオ製薬<4582>は7日、2024年12月期第1四半期(24年1月-3月)連結決算を発表した。売上高が前年同期比61.3%減の5.97億円、営業損失が8.06億円(前年同期は0.51億円の利益)、経常損失が7.27億円(同0.48億円の利益)、親会社株主に帰属する四半期純損失が7.77億円(同0.04億円の利益)となった。

現在、トレアキシン(R)点滴静注液100mg/4mL[RTD(Ready-To-Dilute)製剤]の投与時間を10分間に短縮するRI(急速静注)投与が承認済となっている。RTD製剤は、従来の凍結乾燥製剤(FD製剤)に比べて手動による煩雑な溶解作業に要する時間を短縮することができ、さらに、RI投与により投与時間が従来の60分から10分へと大幅に短縮されるため、患者及び医療従事者の負担を大幅に低減することが可能となっている。また、輸液量も50mLと、従来の250mLから大幅に少なくなることから塩分量も軽減できる。2024年3月末時点において90%を超す医療施設で患者さんにRI投与が行われている。営業活動については、ベンダムスチン治療中もしくは治療後に感染の遷延や重症化を引き起こす可能性を懸念し、ベンダムスチンの処方が控えられている状況は続いている。また、薬価改定の影響を受け、病院在庫の絞り込みが進んでいるとみられる影響により、売上高は減収となった。販売費及び一般管理費は、研究開発費として6.91億円(前年同期比25.75%増)を計上し、その他の販売費及び一般管理費との合計では12.77億円(前年同期比7.2%増)となった。

研究開発活動について、グローバル展開を見据えキメリックス・インク社(Chimerix Inc.)から導入した抗ウイルス薬SyBV-1901(一般名:brincidofovir<ブリンシドフォビル>「BCV」)の注射剤および経口剤の事業展開は、二本鎖DNAウイルス(dsDNAウイルス)に対し広範な活性を有することから、国内及び海外の専門領域の有力な研究施設と共同研究を進めており、研究成果である科学的知見を基にグローバルの臨床試験を検討、実施していくとしている。

2024年12月期通期については、同日、業績予想の修正を発表した。売上高が前期比53.1%減(前回予想比28.0%減)の26.23億円、営業損失が37.02億円(同30.5%減)、経常損失が35.24億円(同22.9%減)、親会社に帰属する当期純損失が36.28億円(同26.4%減)としている。
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