きょう未明には、メイ首相とEUのユンケル欧州委員長で行われた会談をめぐってポンドが急上昇。その原因となった、ストラスブール会談の由来などをご紹介します。(『「ニューヨーク1本勝負、きょうのニュースはコレ!」連動メルマガ』児島康孝)
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ストラスブール会談が現在の場所で行われる意味とは
「ストラスブール」とは
日本人には、あまりなじみがない「ストラスブール」。
フランス北東部の都市ですが、欧州議会(本会議場)があり、EU加盟国のある意味「第2首都」のような感じになってきています。
位置は、ドイツとの国境であるライン川のフランス側。かつて、ドイツとフランスが領有権をめぐって武力衝突を繰り返したエリアです。
この地に、象徴的に欧州議会(本会議場)などが置かれています。
交通は、EUの誕生でライン川の対岸のドイツへ自由に移動可能に。
ですから、ストラスブールというのはEUには大きな意味がある都市です。
ルクセンブルクの元首相、ユンケル委員長
さて、欧州委員会のユンケル委員長というのは、これまたEUの融和の象徴とも言えるかのように、ルクセンブルクの元首相です。
なにかと、ドイツとフランス間で利害の対立が生じた場合に仲裁できる立場であり、実際、ユンケル氏はかつて、ルクセンブルクの首相時代にドイツのコール首相(当時)と、フランスのシラク大統領(当時)の仲をとりもったエピソードが知られています。
ユンケル委員長の任期は、2014年11月から5年間。
そうです、2019年(今年)の11月には任期がくるのです。
後任として、ドイツのウェーバー氏の名前があがってきています。
はたして、ルクセンブルクのユンケル委員長のように、EUはうまくいくのか?
こうした側面からも、英国のEU離脱の意味がどうなのかは、今年11月の欧州委員長の交代後にはっきりしてくるといえるでしょう。
今回のメイ首相とユンケル欧州委員長の会談ではEU離脱案の修正が合意となり、マーケットは未明の時間帯にポンド高となりました。
ただし、これを再び、英国とEU各国の議会ではかることになります。
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『ニューヨーク1本勝負、きょうのニュースはコレ!』(2019年3月11日号)より抜粋、再構成
※太字はMONEY VOICE編集部による
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