豊洲移転問題の本質
さて、豊洲移転問題については、小池都知事によって延期になりましたが、石原元都知事しかり、現小池都知事しかり、今となれば自己パフォーマンスのための選択肢であったと言われても仕方がないことになります。
特に小池都知事は、議会にかけることすら無視し、都知事の権力を使って延期を一方的に決断し実行してしまった、すなわち民主主義の根底を覆してしまったわけです。
これは石原元都知事時代にも言えることですが、現場の声を真摯に聞かず、受け止めず、すべて都か自分の都合のいいところから決めてゆく姿勢に問題があるのです。
都は、オリンピックの正式決定後に、施設の老朽化や、品質管理・衛生管理などの問題を挙げて早急なる移転に力を入れだしましたが、これらは、現場で働く業者の方々の反対意見を押し切る形で進められてきたのです。
交通アクセスの不便さや店舗が狭すぎる件、そして何よりも土壌汚染の問題、現場の業者側からすれば、様々な問題が山積みでした。しかし、どんな困難な問題であったとしても、お互いが歩み寄り、都側がしっかりと現場サイドの意見をくみとって調査を行い、話し合いをしながら推進していれば、今のような結果にはなっていなかったはずです。
何か大きな動きをする際には、必ずといっていいほど賛否両論の意見が発生するものです。
ただ、そのような時に一番大事なのは、現場サイドで一所懸命に働いている人々のことを一番に考え続け、常にベストの選択肢を考え続けること。それこそが真の政治家、真の勇者たる者の姿勢です。
小池都知事は、都知事就任直後こそ豊洲市場に何度も出向き、業者の話をよく聞いて結果的に移転を延期しましたが、半年たった今となっては、移転の判断について「総合的に判断する」という抽象的返答を繰り返すばかりになりました。
現状を打破するには、具体的に「どこをどのようにすればこうなる、どこがどのようになればこうする」ということを、正確な調査も含めて、いち早く業者側に打ち出してあげることです。移転が正しいか否かは別として、小池都知事は、豊洲移転延期に対する責任を取らなければならない時期がいずれくるでしょう。
若い人たちへ
私は、なぜ渋谷の街頭に立ち続けるのか?
渋谷はいつの時代も、朝から夜中まで、若い人々やホームレスの方々で溢れかえっています。私はスマイル党を立ち上げた時から、自分が周囲からどう思われたとしても、私のコンセプトである「スマイル」を一人でも多くの方々に伝え、明るく元気になってもらいたい。そして「スマイル」によって少しでも多くの方々に生きる喜びや希望を与えたい。ただただ、その一心で、奇抜な格好をして、音楽をかけながらやってきました。
たとえ多くの人々から馬鹿にされたり、批判を受けたとしても、「マックさんの姿を見たら嫌なことを忘れて元気がでました。明日からまたスマイルで頑張ります。ありがとうございます」と言っていただける方が一人でもいる以上、私はこれからも街頭に立ち続けるつもりです。
議会の傍聴や退場劇もしかり。いつも批判覚悟でやっておりますが、それでも中には、「マックようやった」とか「マックさん応援してますよ」など、本当に涙が出るほど心温まる言葉をいただくことも多々あります。
私は少なくとも、そういった少数意見であったり、弱者救済というものを原点に、これからも様々な活動を続けてゆきたいと思っています。
そして、私は今年で満69歳を迎えます。おかげさまで大病もすることなく、なんとか健康を維持しております。スマイル党を立ち上げて早や15年、もちろんこれからも日本のため、世の平和のために命あるかぎり、立場や権力に関係なく、世の中にひとつでも多くのスマイルを振りまきたい一心で頑張り続けたいと心から強く思っています。そして、今夏に行われる東京都議会選挙にも挑むつもりです。
もちろん当選することが目標ですが、当選というハードルにこだわるよりも、むしろ「何かを成し遂げるために必要な、挑戦し続ける勇気と諦めない気持ち」を、このマック赤坂の行動力をもって、スマイルとともに人々に伝えてゆきたい!という気持ちの方が強いのです。
マック赤坂を通じて、少しでも多くの若い人たちが、選挙や議会傍聴に興味を持っていただけたら幸いです。
そしてこれから先、国の未来を担う私たちの架け橋となる特に若い議員の方々には、「初心忘れるべからず、感謝、謙虚、感性、寛容、そして決してブレない志!」を肝に銘じて、決して「自分ファースト」になるのではなく、常に「都民、国民ファースト」を念頭に置いて頑張っていってもらいたい次第です。
最後に、この記事をご覧のみなさまの益々のご健康とご発展を心よりお祈りいたします。今後とも、破天荒マック赤坂を、どうぞよろしくお願いいたします。
本記事は『マネーボイス』のための書き下ろしです(2017年3月26日)※記事タイトル、見出し、太字はMONEY VOICE編集部による