上昇・下落スピードが加速したときに描く「トレンド曲線」
「トレンドライン」は通常は直線を引くことで株価の方向性を指し示すものですが、少し特殊なものに「トレンド曲線」があります。これは、時間が経つに連れ上昇や下落のスピードが増していくようなときに使います。途中でスピードが上がるためにトレンドラインが曲線となることからこの名前がつけられました。具体的には図8のようになります。図8のトレンドラインの場合、最終的にはかなり垂直に立った形となり、その場合、相場はかなり過熱しているものと思われます。
トレンドラインは株価の方向を見る上で非常に大切なものです。ここにあげた他にもこのトレンドラインからパターン分析等なされているケースも多くあります。以前、このチャートの世界で取り上げました「酒田五法」の「三尊天井」もこういったトレンドからも分析することが可能です。
逆にトレンドの引き方一つで相場の見方も変わってしまいますので、基本的なトレンドラインの引き方はしっかりと身につけておいて下さい。最後に、具体的なチャートを載せておきます。例を参考にいくつかご自分で引いてみてください。(図9)
『投資の視点』(2016年4月14日号)より一部抜粋
※太字はMONEY VOICE編集部による
無料メルマガ好評配信中
投資の視点
[無料 週刊]
「投資の視点」はより実践的な株式投資の力をつけるための講座に衣替えしました。真に投資の力をつけるには以下の3つの要件が必須です。(1)中立の立場(2)実務の専門家(講演の専門家ではない)(3)もれのない講座体系大手経済新聞社OBを中心に、ファンドマネージャー、チャーチスト、財務分析とポートフォリオ運用の専門家が集結してこれらの要件を満たす講座を立ち上げました。講座は「資産運用のブティック街」として、市場の切り口、テクニカル分析、企業の財務、ポートフォリオ戦略―の4つのテーマに整理・提供いたします。