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就職も結婚もできない「クレジットスコア超格差社会」に突入する日本=岩田昭男

トランプ新大統領は前向き姿勢?

最近はあまり聞かれなくなりましたが、少し前にグローバリゼーションという言葉が喧伝されました。ヒト、モノ、カネ、情報が国境を越えて自由に動き回り、世界はより豊かになるという楽観的な考え方がその底流にありました。

しかしグローバリゼーションの実態は、米国流の資本主義を世界の国々に押しつけることでした。

ほんの一握りの人は確かに莫大な富を手に入れることができるようになりましたが、より深刻な貧困と格差の拡大をもたらしたのです。

実はTPPの本質も同様で、アメリカのやり方を加盟国に強制するものです。日本の農業は壊滅的な打撃を受け、世界に冠たる国民皆保険制度も無傷では済まないでしょう。

多くの産業資本がアメリカ金融資本の格好のターゲットになります。少し大げさな言い方をすれば、日本をアメリカに売り渡すことにほかなりません。

おそらくトランプはTPPを拒否するものの、日本とは二国間協定を結び、米国資本主義のために便宜を図ると考えられます。

この二国間協定は、実はTPP以上に曲者といわれています。アジア諸国の意向を考慮する必要もなく、直接日本に米国の政策を押しつけることができるからです。

その交渉の席で、トランプは、日本の自動車産業には厳しく対峙するでしょうが、クレジットスコアに関しては例外的な扱いをするでしょう。

日本社会を米国流の資本主義に塗り替えるためにも、その基本となるクレジットスコアには好意的な姿勢をみせるのではないかと思われます。

TPPがなくなりそうだからといって、クレジットスコアも一緒になくなるわけではありません。トランプのような怪物を生み出し、社会を格差拡大へと駆り立てるクレジットスコアに対しては警戒してもしすぎることはないでしょう。
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※本記事は、『達人岩田昭男のクレジットカード駆け込み道場』2016年11月15日号の抜粋です。ご興味を持たれた方はぜひこの機会にバックナンバー含め今月すべて無料のお試し購読をどうぞ。

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達人岩田昭男のクレジットカード駆け込み道場』(2016年11月15日号)より一部抜粋
※太字はMONEY VOICE編集部による

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