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ラマダンと商売の関係って? マレーシア穴場食堂で安ウマ165円ランチを食べてみる!

アジアのローカル景気やおカネ事情を現地在住ウォッチャーがレポート。今回はマレーシア・ジョホールバルで地元マレー人一押しの食堂を覗いてみました(取材・文 / 花岡めうみ)

【 取材時の為替レート:1マレーシアリンギット = 約33円 】

マレーシア・ジョホールバルからはじめまして!

皆さん、こんにちは!路地ウラウォッチャー・花岡めうみです。

37歳・東京出身、2児のママ。マレーシア在住3年目、いまは現地で起業し会社社長をしています。英国キャサリン妃の母校として知られるマルボロ・カレッジのマレーシア分校に子どもを通わせるため日本から移住してきました。よろしくお願いしますね。

さて、今回はマレー人のお友達に教えてもらった、地元で大人気のマレー料理店に行ってきました。

お店はマレー半島最南端に位置するジョホールバル市内のスクダイ地区にあります。有名ショッピングモール「シティ・スクエア」などがあるジョホールバル中心部からクルマで約15分、教育特区のヌサジャヤエリアからは約20分ほどの距離です。

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日本人にとって「ジョホールバル」といえば、1997年にサッカー日本代表がFIFAワールドカップ本戦初出場を決めた場所、という印象が強いかもしれませんね。

ジョホールバルは首都クアラルンプールに次ぐ第二の都市。シンガポールと隣接する好立地を生かし大規模開発が進んでいます。週末は国境を越えて大勢の買い物客が訪れるなど、中心部はまさに大都会。

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ですが、郊外にはまだまだたくさんの“路地ウラ”が残っています。今回のお店もガイドブックには載らない、ほぼ100%地元マレー人御用達。知る人ぞ知る、ローカルなお店です。

5リンギット(約165円)の激安ランチ、そのお味のほどは?

目的のお店『Ayam Goreng Dapur Kayu』に到着です。

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カウンターの奥で忙しく働くのが店主のRosniさん、60歳の女性です。シャイな方なので、お仕事中の横顔で失礼します。

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Rosniさんは3代目店主で、このお店はもう50年続く老舗だそう。妹さん、娘さんと力を合わせての家族経営です。

さっそく何か料理を注文してみましょう。とはいえ、このお店のメインメニューはずばりチキンのみ。店名の「Ayam」は、マレー語で「にわとり=チキン」の意味なんです。

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メインのチキンにライス、野菜サラダ、ごはんにかけるスープをつけて、お値段はなんと5リンギット(約165円)です。安い!

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チキンは、外はパリっと、中はお肉が柔らかくてとても美味。一見、油で揚げたように見えますが、実は釜で焼いているんです。だから思ったよりもサクサクしていて、食が進んじゃいます。

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きゅうりとパイナップルのサラダ。酢の物のような感じで、とてもサッパリしていて日本人の口にも合いますよ。パイナップルが良いアクセント。

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ライスにかけるスープがまた絶品で、あっという間に完食!やはり地元マレー人に人気のお店だけあって、安いのにとても美味しかったです。

どれくらい儲かる?Rosniさんのお店の経営状況は

マレー人は基本的に恥ずかしがり屋な方が多く、口数も少なめ。でも今回は、なんとか地元の生活を日本のみんなに伝えたくてとお願いし、現在のお店の経営状況を店主のRosniさんに質問してみました。

まず、お店の営業時間は朝7時から15時まで。チキンや人気の野菜サラダがなくなったら早めに閉店になることもあります。

店内の15席をフル回転させ、1日に約100人のお客さんをさばきます。やはりランチタイムにあたる13時前後がいちばん忙しいそうで、客単価は5リンギット(約165円)、月間売上はしめて15,000リンギット(約50万円)になります

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それに対し、月の仕入れが6,000リンギット(約20万円)。鶏肉、野菜、お米、パイナップル、スープに使うスパイスなど、近くの朝市で買い付けるとのこと。

そのほかに、光熱費その他の諸経費が月に1,000リンギット(約3万円)かかります。それらを差し引くと大きな利益は出ないけれど、家族の生活費としては充分です、とのことでした。

こちらでは、マレーシア人の大卒初任給が大体10万円弱なので、大儲けという感じはありませんが、たしかに充分に生活はできそうです。

マレーシアの方は親日家が多く、日本人が話を聞きたがっていると伝えると、表情が少しやわらかくなりました。ありがたいです!

ラマダンの売上減はハリラヤ商戦で取り戻せ!?イスラム教徒の商売事情

お気づきの方もいらっしゃると思いますが、メニューがチキンのみのRosniさんのお店、現地では一般的な庶民向けの「ハラル食堂」でした。

ハラルとは、イスラム教の戒律上「許された」食品、といった意味になります。

多民族・多宗教国家のマレーシアはイスラム教を国教とし、全体の約6割を占めるマレー系国民のほとんどがイスラム教徒です。

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彼らにとって、お酒や豚肉、その成分を含むものはタブー。食材はイスラム教の教えに従って適切に処理されたものしか口にできないんですね。

イスラム教には1日に5回のお祈りや、食事に関するきまりなど、色々なルールがありますが、中でも、ラマダンの断食期間は日本でも有名かと思います。

この期間は、日の出から日没まで、食べ物や飲み物を口にできません(イスラム教徒以外の日本人が強制されることはありません)。

ちなみに2015年のラマダンは6月18日~7月16日。この約1ヶ月は当然、Rosniさんのお店もお休みになるので、ランチメインで稼ぐ食堂経営はなかなか大変です

私も過去2回ラマダン時期を過ごしましたが、マレー系レストランはランチタイムはすべて閉まっていました。

じゃあイスラム教徒の人は何も食べなくても平気なのかというと、もちろんそんなことはなく、空腹を我慢するのはつらそう。

お腹が空いていることもあり、日中は仕事がはかどりません。例えば、現在ジョホールバルは建設ラッシュ中ですが、めっきり工事が進まなくなります。

断食期間中も日没後になら食事できるルールがありますので、日が沈む直前の19時半頃になると、早く家に帰ってご飯にしたい!レストランに行きたい!という周囲のソワソワを感じることも(笑)それが夜時間のちょっとした“ラマダン特需”に繋がったりします。

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そしてラマダン後には一大イベントのハリラヤ・プアサ(断食明けのお祭り)が待っています。日本で言うお正月のような雰囲気で、街は“ラマダン明け商戦”のお祭りムードに。ムスリムも、そうでない人も、友人・親族一同集まってお祝いをするんです。

Rosniさん(60)食堂経営
に景気アンケート!

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あなたの景気は100点満点で何点?
60点。たくさんお客さんが来てくれて、ほとんど毎日売り切れになるのでありがたい。でも同時にジョホールバルは物価が上昇しているから、そんなに儲かってる気もしないのです

これから景気は良くなると思う?悪くなると思う?
分からない。多くのお客さんが毎日訪れてくれるから不安はありません

いまいちばん欲しいモノは何?
うーん、特にはない。家族みんな健康に暮らせればそれでいいと思っています

路地ウラウォッチャー – 花岡めうみ

37歳・東京都出身。マレーシア・ジョホールバル在住3年目。2012年7月に夫を日本に置いたまま、当時5歳と3歳の娘の教育のためジョホールバルへ。その際に様々な苦労を経験し、後に続く人が少しでもスムーズに移住できればとの想いが高まり起業。現在は現地で、日本人の親子留学や海外移住・海外進出をサポートする未来移住計画社を経営している。

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