就職後も親元から通勤する若者が増えています。これは一見、経済的な選択に思えますが、長い目で見ると、豊かな人生を送れないリスクを高めるものです。(『教育貧困にならないために』川畑明美)
お気楽ライフが奪う金銭感覚。親の甘やかしが子どもをダメにする
実家への寄生は本当に「お得」?
最近は、就職しても、親元から通勤する若者が増えているようですね。20代前半ならまだしも、30歳を過ぎても親元に寄生されないように、しっかりと金銭感覚を教えましょう。
独立するよりも、家賃や食費のかからない親の家に住むのは得ですが、寄生生活を続けていると金銭感覚が麻痺してきます。
収入の大半を小遣いとして使うのが習慣になると、犯罪に巻き込まれる可能性も。例えば、「自分の小遣いだけ稼げばいい」ときちんとした仕事につかず、フリーターになってしまうと、以前ご紹介した「オレオレ詐欺」集団の新たなシノギのターゲットにされてしまう可能性もあります。
お金のリテラシーは実生活で磨かれる!
「犯罪に巻き込まれる」というのはオーバーだとしても、幸せな人生を送れなくなる可能性は高いですよ?
例えば、結婚しても、限られた収入でやりくりしたり貯蓄する習慣がないので、
生活費が収入をオーバーしがちになってしまいます。そうすると、安易にローンを利用するようになってしまいます。
考えられるのは、頭金ゼロで返済能力を超えた住宅ローンを組んでマンションを買ってしまうなど…。自己破産の予備軍になってしまいます。
お子さんの年齢にもよりますが、まずは「お金は労働の対価」であることを教えてくださいね。
小さいお子さんは、お金はATMから勝手に出てくるものだと思っているケースもあります(※実は我が家の子どもたちは、保育園の頃、ATMに行けば、お金が「貰える」と思っていたのです)。
まずは「お買い物をする時に、なぜお金を支払うのか」。そこを教えるといいですね。
モノを作ってくれた人、販売してくれた人の労働に対して、感謝の気持ちを込めてお金を支払うことを教えることです。
『教育貧困にならないために』(2017年9月20日号)より一部抜粋
※太字はMONEY VOICE編集部による
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